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中学生のスマホ依存について、親子で話し合うときのヒント

 
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外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
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子育てのカウンセリングをしています。(オンラインカウンセリング・電話カウンセリング受付中)

スクールカウンセラーをしている臨床心理士の吉田です。

 

最近、子どもがスマホに夢中になりすぎて生活が乱れたり、学校に行く意欲がなくなって困っていますという相談が増えています。

実際に中学生と話していると、スマホを使っていて、寝るのが夜中を過ぎる子は、各クラス複数人数いるな、という感じがします。

授業中もぼんやりしていたり、眠さからか表情も冴えなかったりするので、先生たちも心配して声をかけたりするのですが、本人は困り感が薄いのが特徴です。

 

お母さんの悩み「どうしたら上手にスマホをつかえるようにできますか?」

お母さん「子どもがスマホを買い与えたときのルールを守れないので、何度かとりあげてみたんですが、その度にものすごく怒るんです」

 

お母さん「インターネットで調べると、取り上げるのはよくないと書いてあることが多いので、なんとかルールを守って使えるようになって欲しいと思うのですが、うまくいきません。どうしたらいいのでしょう?」

 

いまはスマホを与えるときにご家庭でもルール決めをしていることが多いので、親子でルールの再確認をしてくださるご家庭が多いです。

 

一定期間スマホの使用を禁じるなどの対応もお試し済みで相談にいらっしゃいます。

スマホの利用方法

親の気持ち

  • 友だちとのコミュニケーションにLINEが必要だと思うから
  • 調べものなど学習のため
  • これからはスマホなどの電子機器を上手に使えないと困るから(ITリテラシー)
  • 高校生になってからでは親の目が届かなくなるのが心配。親の言うことを聞く中学生のうちに与えて、使い方をマスターしてほしい。

 

子どもの使い方

  • LINEで友だちとコミュニケーションする
  • スマホのゲーム
  • YouTubeでおもしろい動画を見たり、音楽を聴いたりする
  • SNSを通じて自分から発信したり、好みが合う学校以外のお友だちをみつける
  • 写真や動画を入手して、加工したり、発信したりする
  • 日記や小説を書く

親子のイメージには大きなギャップが・・・

スマホを例えていうならこういう感じ。

親・・・「携帯電話+電子辞書+ゲーム+ウォークマンをひとつにしたもの」

 

子ども・・・「SNS+ゲーム+TV+映画館+コンサート+カメラ+日記 etc.etc.が24時間いつでも使えるわたしだけの宝もの」

 

子どもにとっては、すべての楽しいことがオンデマンドで24時間楽しめる上に、自分のプライバシーの砦(秘密のありか)になっていることが多いのです。

親・・・「もう中学生なんだから、少しは自分でコントロールしなさい」(自分が子どもの頃も、電話、TV、ゲーム、ウォークマンなどで親とせめぎあったが、家族で共有するなど、物理的にも制限があり、自分なりに我慢することを覚えて来た。子どもにもそうしてほしいという願い。)

子ども・・・「スマホには、自分だけの自由な楽しみ、友だちとの交流、自分だけの秘密が全てつまっている。スマホの利用に制限がかけられたり、スマホを一時的にでも取り上げられたりするのは、自分の楽しみとプライバシーに対する親の侵害だ!許せない。」

 

スマホの使い方について親子で話し合う

スマホに対するギャップを理解した上で、もう一度、親子で話し合いをしてみましょう。

子どもの世界を尊重しながらも、保護者として譲れないポイントについてはしっかりと伝えましょう。

スマホを使う弊害や危険については、親子で「調べ学習」してみるのもよいかもしれません。

スマホの怖さ

スマホを1時間つかうとき、何の時間が1時間減っているかご存知ですか?

ブルーライト研究会の調査によると、子どものスマホなどのデジタル機器の使用が1時間増える分、睡眠が1時間減る傾向があるそうです!

 

ただでさえ、日本の子どもは睡眠時間が短いと言われているのに、この先ますます睡眠時間が減ってしまったら、日常生活への影響も心配です。

ネット依存症にあてはまりませんか?

ネット依存について、親子で確認するために、スクリーニングテストをしてみてはいかがでしょうか。

ネット依存症の治療を行っている国立久里浜医療センターのHPには、ネットの依存度をはかるスクリーニングテストが載っています。(アンケートが3つありますが、2つめの「青少年用」をお使いください。)

治療が必要な場合・・・インターネット依存治療施設リスト(全国)

 

「スマホを与えたつもりはなかったのに」というケースが増えています

子どもにスマホの所持について聞くと「親のお古を持っている」「家の中ならWiFiがつながっていて使えるから不便を感じない」という子がちらほら(実感としてはけっこう)みられます。

もちろん、家庭内はWiFiで使えることを承知の上で、子どもにおさがりする場合もありますが、親のほうは「こんな使い方が出来るとは予想外だった」という話も聞きます。

スマホについては、親よりも子どものほうがよく知っているために、親がスマホを制限するというのはなかなかに困難なことだなぁと改めて感じます。

 

スマホをめぐる親子の心のこと

スマホ依存の背景にある心のすき間

スマホを持っている中学生が必ずしも、スマホ依存になるわけではありません。

スマホ以外の生活がどのくらい楽しく充実したものであるのか。

家庭や学校でのリアルな人間関係がどのくらい温かく、確かなものか。

スマホにのめり込んでしまうお子さんは、寂しさや退屈をまぎらわすためにスマホに夢中になっているだけかもしれません。

そうだとすると、ようやく見つけた大切な世界への思いはとても強いものがあるでしょう。

わたしたち大人は、スマホにのめり込む子どもの姿から、改めてその子が本当は何を求めているのかにこころを向けていかなければならないのかもしれません。

 

親が大事だと思っているのは何かを伝えてみよう

スマホに夢中になって、生活がおろそかになること、

夜更かし・朝寝坊になること、

勉強に集中できなくなること、

スマホのルールを決めたのに、守らないこと、などなど。

気になることはたくさんあると思います。

でも、突き詰めてみれば、子どもの健康や幸せを願っているだけなのだと思います。

スマホの話し合いを通じて、なかなかいえないこんな願いや思いを改めて伝えてみてはどうかなぁと思います。

そして、ダメなことはダメだと、しっかり伝えられるといいのです。

中学生は、まだまだ子どもです。

ここから先は危険だから行ってはいけない、と親が壁になって止めることも大切です。

もし強く反発してきたら、親子関係を再構築するチャンスです。

ただ、この場合は、親子だけで抱えてしまうと追いつめられてしまうこともあるので、学校や外部の相談機関などにご相談ください。複数の目と手で係ることで、よりしっかり向き合うことが可能になります。

 

まとめ

  • 中学生のスマホの使い過ぎを心配するお母さんからの相談が増えています。
  • スマホとは何か(何をしたいのか)親の願いと子どもの願いにはギャップがあります。ルールを話し合うときには、このギャップについても考えてみることが大切です。
  • スマホに夢中になる子どもの中には、家庭や学校生活がつまらない、寂しいなどの心のすき間を埋めるためにのめり込んでいる子どもたちもいます。スマホの使用方法を話し合うことを機会に、子どもの気持ちに思いをはせてみることも大切です。
  • やっていいことと悪いことの制限はしっかりかけること。ダメなことはダメとしっかり伝えていくことが大事。もし子どもが強く反発してきたら、親子関係を再構築するチャンスです。

 

中学生のこころについては、こちらもどうぞ。

 

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セラピストプロフィール

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外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
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