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アダルトチルドレンと機能不全家族について〜自分らしく生き直すための方法

 
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外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
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東京・青山の心理カウンセリングルーム「はこにわサロン東京」の吉田(臨床心理士・公認心理師)です(オンラインカウンセリング・電話カウンセリング受付中)

 

アダルトチルドレンという言葉を聞いたことがありますか?

これは、子どものまま大人になってしまった、という意味ではありません。

 

親が十分に子を守り育むことのできなかった家庭(=機能不全家族と呼ばれます)で育ち、大人になり、様々な不全感に苦しんでいる人のことを、アダルトチルドレンと称します。

 

あなたがもし、今の自分に自信が持てずにいて、それはなぜか?と考えた時に、「自分と親との関係性にいきつくのでは?」と感じていたら、この記事を読んでみてください。

 

アダルトチルドレンから解放されて自分の人生を取り戻すとはどんなこと?

それは、このようなステップを踏むことが必要になります。

 

① アダルトチルドレンになってしまったことは、あなたのせいではないと理解すること。

 

② 「今から」でも、あなたの人生を取り戻すことができると理解すること

 

③ これまでの人生に起きてきたことを、しっかり振り返る

 

④ 怒りや悲しみの感情を解凍する

 

⑤ 話を聞いてもらう(あるいは、自分で書き出してみる。自分の気持ちを代弁する。)

 

⑥ 自分で自分を抱きしめる

 

⑦ そうして、新しく生まれ変わる

 

 

セラピストよしだ
では、まず、アダルトチルドレンを生む機能不全家族の説明からしていきましょう。

 

機能不全家族とはどんな家族か?

セラピストよしだ
「家庭」と聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか?

 

● 父と母があなたに愛情と関心を持ち、あなたを育んでくれる場所

● 家族メンバーの誰もが安心してくつろぎ、ケンカをしても関係性が損なわれない場所

● 安心して社会とつながり、活躍してくための基地

 

セラピストよしだ
では、「機能不全家族」とは、どんな家庭でしょうか。

 

● 子どもが親から言葉や暴力で脅され、傷つけられている

 

● 親の価値観に逆らえない

 

● 条件つきでしか認めてもらえない

 

● 子どもに対して無関心だったり、過干渉だったりする(あるいは、両方あって、「ちょうど良い」ということがない)

 

● 家庭内で何かうまくいかない時に、まるでそれが子どものせいであるかのように感じさせられてしまう

 

● 家庭内に秘密があり、子どもがそれを見たり感じたりしても、暗黙の了解で「なかったこと」にされてしまう

 

こんな環境で育ったとしたら、アダルトチルドレンとしての重荷を負うのは、むしろ当然だと思います。

 

アダルトチルドレンのタイプ

アダルトチルドレンには、その特徴ごとに、いくつかのタイプがあります。

 

優秀な子タイプ(ヒーロー)

このタイプの人は、自分が優秀ないい子になることで、親から認められる・自分の居場所を作ってきた人です。

 

親に認めてもらえるように、一心に努力して成果を出しますが、親から得られる愛情は、条件つきです。

 

社会からの評価が高ければ、親にも認めてもらえますが、成功できなければ、親からも愛してもらえません。

いつも「親から見捨てられてしまうのでは?」と不安を抱いてしまいます。

 

 

たとえ成功しても、「親を満足させられるかどうか?」と心配になりますし、自分の本当の願いとは異なることもあり、決して自分で満足することができません。

 

働きすぎたり、他人の評価ばかり気にしてしまう人の中には、「ヒーローでなければ自分はだめだ」と感じてしまう人が少なくないように感じます。

 

問題児タイプ(スケープゴート=犠牲者)

ヒーローの裏返しにあたるのが、問題児タイプです。

トラブルを起こすことで親の注意を引きつけ、家庭の中での居場所を確保します。

 

 

家庭の問題をひとりで抱え込むことで、家庭をなんとか保たせる役割をしているともいえます。

 

問題行動で親の注意をひきつけることに成功すると、この役割から逃れられなくなります。

その結果、自分の人生を建設的に考え、築いていくことができなくなってしまいます。

 

暴力をふるう人、人に依存して問題を引き起こす人も、問題児タイプといえます。

 

目立たない子タイプ(ロスト・ワン)

とにかく親の注意を引くことのないように、息をひそめて、存在感を消すことで、生きのびる子どもです。

 

「おとなしく手がかからない子」だと思われたり、「頭の悪い子=何も感じない子=放っておいても構わない子」というポジションを自ら選んで、自分を守っています。

 

 

もちろん、こころの中では、ひとり寂しさを抱えているのです。

でも、目立たず、誰からもその寂しさに気づいてもらえないまま過ごすうちに、無気力になり、自尊心も無くしてしまいます。

 

ピエロ(道化)役タイプ

ふざけてみんなを笑わせるなど、自分が笑いを取ることで、家庭内の雰囲気を明るくしようとがんばるタイプの子です。

 

一見、明るいムードメーカーで誰からも好かれますが、その根本には見捨てられ不安があるので、どんなに周りを笑わせて、愛されても、自分に自信が持てません。

 

 

また、自分の感情を押し殺してふざけることも多いので、自分の本当の気持ちを見失ってしまうようになります。

 

 

世話やきタイプ

親の代わりに、親や兄弟姉妹の面倒をみることで、自分の居場所を確保しています。

 

家族思いのよい子だとして、家庭の内外から感謝・評価されますが、人の世話をしなければ自分の存在価値がないため、不安が強く、決して安心することができません。

 

母親にとっての夫代わり、父親にとっての妻代わりを果たすことも多いです。

特に妻代わりを果たす場合に、父からの性的虐待に発展することも多いと言われています。

 

 

アダルトチルドレンが抱えている問題とは

アダルトチルドレンには、いくつかの異なるタイプがあって、一見、違う悩みを持っているようですが、実は、根っこのところは同じであるといえます。

 

例えば・・・

 

● いつも「見捨てられるのではないか」と不安になる

 

● 「見捨てられるのが怖い」ので「NO」が言えない

 

● 不安が強くなると、ひとりを避けるために、誰かにしがみついたり、誰かが自分から離れられないように支配する→共依存といいます。

 

● 親のニーズに応えることでしか存在できなかったため、自分の気持ち・願いがわからない

 

● 自分の存在価値を感じることができない

 

● 親元を離れたり、親と死別してもなお、親の操作から解放されない

 

● 自分に自信を持てない

 

 

また、この他にも・・・

 

● 自分にとっては問題を抱えた人との関係性の方が馴染みがあるため安心できると信じてしまう

 

● 自分が大人になったというのに親のことを責めてはいけないと思い、自分の本当に気持ちに向き合えなかったり、過去のことを封印してしまう

 

● その結果、本当の自分の声や思いを無視する悪循環にはまってしまう

 

このように、アダルトチルドレンは、親を肯定することで、自分を肯定することができなくなってしまう苦しさがあるのです。

 

アダルトチルドレンから解放されて、本当の自分を取り戻すために

アダルトチルドレンであるということは、子どもの頃から安心して健全な愛情を得ることができなかったということです。

 

残念ながら、あなたの過去を変えることはできません。

 

けれど、あなたが願えば、過去の傷つきを癒し、新しい自分として生きていくことができます。

 

 

もちろん簡単なことではありません。そのプロセスは苦難に満ちていると思います。それでもやはり、あなたが自分の人生を取り戻すことは、あなたにとってとても大切で、すばらしいことだ、と私は信じています。

 

 

そして、アダルトチルドレンから回復するための手立てとして大切なのがカウンセリングという自分と向き合う場なのです。

 

アダルトチルドレンのカウンセリングで大切なこと

カウンセリングとは、セラピストとの信頼関係の中で、ご自身の過去と向き合い、ご自分を再生させていく作業です。

 

 

アダルトチルドレンの方は、他者と信頼関係を築くことが苦手なことも多いため、セラピストとの関係を作るまでにも時間がかかることが少なくありません。

 

でも、セラピストと信頼関係が作れたら、それはアダルトチルドレンを卒業する第一歩を踏み出したことだといえるのではないでしょうか。

 

では、アダルトチルドレンのカウンセリングで大切なことは、どんなことでしょう。

 

「相談してみよう」と思った自分を肯定する

アダルトチルドレンは自分のことを責めてしまいやすい傾向があります。

 

 

また、「こんな小さな悩みを相談してはいけないのではないか、相手(セラピスト)に迷惑なのではないか?」と考えてしまいがちです。

 

セラピストよしだ
相談してみたい気持ちを肯定してあげましょうよ!

 

アダルトチルドレンとなるしかなかった過去と向き合う

あなたがアダルトチルドレンの重荷を背負わざるを得なかった過去について、ふりかえり、向き合うことが欠かせません。

 

このプロセスは、簡単ではありません。

 

あなたが信じてきた「親は自分を愛してくれていたはず」という神話が崩れてしまったり、辛い思い出をよみがえらせなければならないからです。

 

中には、あまりに辛くて自分と切り離してきたために、自分では何も思い出せない・悲しかった過去の記憶はないとおっしゃる方もおられます。

 

あまりに悲しく辛かったため自分のことではないと切り離してしまうこと(解離といいます)や、悲しいことはあったけど親には悪意はなかったと考えること否認といいます)は、あなたの心があなたを守ろうとして機能した証拠です。

 

一方で、蓋をされたままの悲しい気持ちは、あなたに認めてもらうことを求めています。

 

 

この「切り離したい気持ち」と「認めてほしい気持ち」のせめぎあいの結果として、気持ちが不安定になったり、日常生活がおくれないほど意欲が低下してしまったりしているのです。

 

どちらもがあなたにとって大切なことだと認めて、少しずつ受け入れて行くこと。頑張ってきた自分をねぎらい、尊厳を取り戻すこと。それがカウンセリングの目標になります。

 

親に見捨てられてしまったら生きることすら困難だった子どもの頃とは違って、今のあなたは、自分で考えたり、必要な手立てをとったり、イヤな時は「イヤ!」ということができます。

 

このことに気づけると、あなたの傷つけられた自尊心が回復し始めることでしょう。

 

自分が頑張って”サバイブ”してきたことを評価しよう

その上で、過去に親があなたにしてきたこと、自分が家族にしなければならなかったことを客観的に評価しなおしてみましょう。

 

アダルトチルドレンとして生きるということは、ほとんど選択肢がなかったということです。

 

我慢を重ね、親を愛して、がんばってここまできたことを、まずは喜んで評価してあげましょう。

 

こうして、もう一度、自分のことを大切に生きてきた自分として、生まれ直すのです。

 

新しい自分を築いていく

ここまできたら、大きな山は超えたと思っても良いかもしれません。

新しい自分として、生き方をデザインしなおしましょう。

 

あなたの願いは何か?

どんな風に生きたいのか?

 

現在の生き方とギャップが大きい場合もあります。でも、折り合いをつけていくのか、それとも新しいチャレンジをするのか、自分で考えて決めなければなりません。

 

あなたが、「生まれてきてよかった!」と思うようになったら、アダルトチルドレンから卒業できたと言えるでしょう。

 

もちろん、当面はフォローも必要になります。

自分のクセや、感じ方にフォローを入れつつ、自分のイメージする将来像と、すり合わせをしていきましょう!

 

はこにわサロン東京のアダルトチルドレンを卒業するためのカウンセリングとは

アダルトチルドレンであ。ることを受け入れ、過去と対話し、新しい自分の人生を生きていくこと。

そのコツをご紹介してきました。

 

もし、あなたがアダルトチルドレンなのではないかと感じていて、ご自分でも自己理解の試みをしてみたけれど、うまくいかない感じたら。

あなたには、アダルトチルドレンから回復するための助っ人が必要なのかもしれません。

 

実は、はこにわサロンで行っている箱庭療法やユング心理学に基づくカウンセリングはアダルトチルドレンからの回復に有効であると考えられています。

 

その理由をお話しましょう。

 

(1)言葉だけに頼らないカウンセリングだから

子どもの頃の悲しかった記憶を言葉で表現するのは案外むずかしいことです。

 

というのも、言葉は理性・論理性が強く働くため、なかなかその辛さを表現できなかったり、表現しても「こんなことを言ってはいけない」と自制してしまいがちです。

 

あるいは、激しく攻撃してしまって、自分が傷ついてしまうこともあります。

 

はこにわサロンでは、箱庭療法をはじめとして、イメージを大切にするカウンセリングを行っているため、言葉に頼りきりにならず、イメージを手がかりにカウンセリングをしていくことができます。

 

それは、親子関係という非常にデリケートなことを話し合うときに大きな手助けとなります。

 

*箱庭療法とは、砂箱にフィギュアをおいて表現することを通じて自己理解・自己治癒ができるカウンセリングの方法で、日本では50年前から医療機関や教育機関で広く行われています。

 

(2)あなたにあったカウンセリング方法を選べるから

はこにわサロンでは、箱庭療法をはじめ、絵画療法夢分析など、いくつかの異なるイメージを活用したカウンセリングを行っています。

 

あなたが「やってみたい」と思う方法をお試しいただくこともできますし、もちろん言葉でのカウンセリングをしていくこともできます。

 

(3)イメージの自律性がカウンセリングの効果を促進するから

●  本当は辛くてたまらないのに「大丈夫」と言ってしまう。

→→→  箱庭療法なら、ふと置いたフィギュアをきっかけに、あなたの辛さを分かち合えるかもしれません。

 

●  辛いことを言葉で伝えているのに、伝わらない。わかってもらえないだけでなく、反論されたり、説諭されてしまったりする。

→→→  カウンセリングでこのような体験をしてはこにわサロンにいらっしゃる方も少なくありません。辛い思いに寄り添うことはプロでもなかなか難しいことなのです。イメージを間に置いて話し合うことで、このような弊害を回避することができます。

 

●  箱庭療法をしなくてもイメージを使うカウンセリングができるの?

→→→  私たちは普段から、言葉の中にたくさんのイメージをちりばめてコミュニケーションをとっていますよね。そこを丁寧にくみとってカウンセリングに活かしていくので、箱庭療法をしなくても大丈夫なのです。

 

セラピストよしだ
もし、あなたがアダルトチルドレンから立ち直って、新しい自分の人生を生きていきたい。そのプロセスを一緒にやれる人が欲しいと願っていたら、こちらへご連絡ください。

 

 

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