2018/03/20

大人になって「もしかして発達障害?」と思ったときにできることは何か

 

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MichikoYoshida
ビジネスウーマンから、自分自身の内的必然性に導かれて、心理臨床の道へ。臨床心理士として学校や教育機関での相談活動を経て、2016年、東京・青山にはこにわサロン東京をオープン。 箱庭療法を通じて「あなただけの生き方」を応援している。
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大人になって発達障害を発症することはありません。というのも、発達障害は生まれつきのものだからです。でも、大人になって気づく、ということはあります。

セラピストよしだ
それが、「大人の発達障害」と呼ばれているのです。

ここでは、大人の発達障害について、またその対応・相談方法について書いています。

 

どんな風に「大人の発達障害」と気づくの?

就職して気づく場合

日本で発達障害者支援法が施行されたのが2005年のことです。ですから、それ以前に子ども時代を過ごしていたり、またなんとなく周りの人にうまくサポートしてもらってきたりすると、ご自分の発達障害傾向に気づかないままに成人・社会に出る、ということは割とよくあります。

責任を持ってなんでもひとりでやらなければならない場面になって初めて、任せられた仕事ができなかったり、ミスが続いて落ち込んでしまったりして、初めて気づくのです。

例えば、新人時代に任せられることに電話応対がありますが、電話応対は、相手の話を聞きながらメモを取り(書き)、緊急度・重要度を判断しながら、相手に提案をして、その場で何らかの対応することが求められます。

あなた
電話の応対って、案外複雑な作業をしているんですね。
セラピストよしだ
そうなんです。でも、一見「簡単」に見えるから、本人も周囲も「すごくダメ」と誤解しがちなところが尚更むずかしいです。

 

異動や昇進でわかる場合

就職して新人の間は、様々な研修があったり、周りもあれこれサポートしてくれたりします。また、自分が得意とする分野の仕事を任されると、しっかりと能力を発揮して活躍、周りからも高い評価を得ることができます。

ところが、異動になり、異動先の環境があまりサポート力に恵まれない場合、ひとりではうまく仕事をこなして行くことができなくなる場合があります。

あるいは、異動先のサポート力がないわけではないが、本人の中で、変化に対応できなくて強く戸惑ってしまうこともあります。

また、管理職に昇進した結果、管理や調整が主たる業務となり、成果を出すことができなくなってしまって、ご本人も組織も驚いてしまう場合があります。

昇進したのに発揮できないというのは、これまでの実績があればあるほど、ショックな体験となってしまい、「自分はだめだ」と自分を追い詰めてしまったり、抑うつ的になってしまうことも少なくないようです。

あなた
今は転職も多いから、転職してみて気づくこともあるでしょうか。
セラピストよしだ
実績を買われて転職していると、周りにサポートを求めづらく、成果を焦ってしまって、余計に発揮できないこともあると思います。

 

結婚して気づく場合

家事は、日常生活で「普通」に行うことであるため、「誰もができる」と思われがちですが、実は複雑なプロセスを踏む作業であることが多いです。

実家にいた時は、「部屋が汚いから片付けなさい」で済んでいたけれど、自分が責任を持って家の中を管理する立場になってみると、家事がまったくこなせないことに気づいて、困ってしまう。

例えば、家の片付けは、必要なものと捨てるものを判断して、捨てるものは仕分けをして指定の日にゴミに出し、必要なものはそれぞれの場所に片付けなければなりません。

お料理は、メニューを決めて、冷蔵庫の中身と合わせて材料を調達し、食べる時間から逆算して調理を行わなければなりません。

どちらも、出来上がりをイメージしながら、段取りを考えて、複数の事柄を同時並行に進めなければいけないことが多いです。

簡単だと思っていた家事がこなせないことで、自尊心が低下してしまったりすることも少なくありません。

 

子どもの発達障害診断を機に「自分もそうかも」と気づく場合

乳幼児健診や学校生活がきっかけでお子さんが発達障害と診断されたときに、「これは自分も当てはまる」と気づいたという方もいらっしゃいます。

発達障害は、遺伝することが多いと言われています。

親の立場から子どもの様子(困り感)を見てみて「自分の困り感が見えてきた」という方も。

セラピストよしだ
自分もそうだと受け入れてくださると、親子で上手に対応していこうという気持ちになれるように感じます。

 

発達障害とは?

まず、この図を見てください。

発達障害にはADHDとASDがある

ひとことに「発達障害」とくくった中には、ADHD(注意集中が難しかったり、すごくエネルギッシュにあれこれやってしまう)ASD(場の空気を読むのが苦手だったり、加減するのが苦手だったり)があり、その両方を併せ持っている場合もあります。

また、発達障害は「ある」か「ない」かではなく、「強くある」から「薄くある」まで、グラデーションで考えます。

発達障害のスペクトラムはグラデーションで考える

例えば、仕事の段取りをするときの困り感(障害)の程度を水玉で表すとこうなります。

このように、障害の程度(大きさ)と数(密度)で、障害の重さを考えるのです。

大きい水玉がたくさんあれば「グラデーションが濃く」なりますし、小さくて少なければ「グラデーションが薄く」なります。

障害自体は、誰でもいくつかは「思い当たる」ものです。

セラピストよしだ
私も結構ありますよ。

でも、自分でもわかっていて、工夫して対応できていれば、それは障害とは考えません。

 

では、具体例として、どんなお困りがあるのかご紹介しましょう。

 

大人の発達障害で困ってしまうのはこんなとき

ADHDの場合

例えば、こんなことがあります。

■ 段取りが苦手で、仕事にとりかかれない

■ 時間管理が苦手で、遅刻したり、納期遅れが発生したりする

次々に新しい考えが浮かぶが、やりとげられない

■ 思いつくままに言ったり、行動したりしてしまう

 

ADHD

夢中になるとやめられなくなる

周りに気が散って集中できないことがある

落ち着かずにウロウロしてしまうことが多い

順番が待てない

 

ASDの場合

例えば、こんなことがあります。

新しい環境が苦手

■ 自分ではていねいに話しているつもりなのに「失礼だ!」と言われてしまう

 

ASD

「適当にやっておいて」と言われると何をすればいいのかまったくわからない

雑談が苦手

白黒つけてしまう(グレーがない)

 

大人の発達障害かもしれないと思ったら、どうすればいいの?

もし、あなたが、「自分は大人の発達障害なのではないか?」と思っていたら、専門機関に相談することが望ましいと思います。

そのメリットには次のようなものがあります

■ 自分が苦手としていることが、努力不足によるものではないと理解できる

■ 自分の苦手の傾向を理解することができる

■ 自分の得意も理解することで、苦手を補完する方法を検討することができる

■ 不用意に自分のことを責めて落ち込んだり、自己否定的になることをやめられる

 

専門機関にはどんなところがあるか

発達障害者支援センター (全国の相談窓口を紹介するページにリンクします)

無料で相談できますし、地域の医療機関、支援機関情報を得ることもできます。

■ 医療機関を受診する

大人の発達障害に対応している精神科病院・クリニックで相談することができます。公のリストはないので、「大人の発達障害」+「精神科」+「地域名」で検索すると、候補リストが出てきます。

対応が不安な場合は、事前にお電話して、受付の方に「成人の発達障害かもしれないと思って受診したいが、対応していますか?」と聞いてみることをお勧めします。

■ カウンセリングルームに相談する

発達障害に対応しているカウンセリングルームを検索することができます。こちらから

 

どう判断するのか

発達障害かどうかの診断は、ていねいな問診と発達検査(WAIS-Ⅲ)によって、医師が診断します。

問診(聴き取り)と発達検査(WAIS-Ⅲ)は、臨床心理士が担うことが多いです。

ですから、「診断してほしい」なら医療機関「ていねいに相談にのってほしい」ならカウンセリングルームをお勧めします。

大人の発達障害相談機関の選び方

はこにわサロンの「大人の発達検査&カウンセリング」の内容

はこにわサロン東京でも「大人のための発達検査&カウンセリング」を行っています。

「大人の発達検査&カウンセリング」は大きく3つのプロセスがあります。

① 事前アンケートの記入

② 発達検査の実施

③ 検査結果のフィードバックとカウンセリング

 

① 事前アンケートの記入

大きく2種類の事前アンケートに取り組んでいただきます。

(1)発達障害チェックリスト
   あなたがどのような場面で、どのように困っているのかを客観的にチェックします

(2)レビュー・シート
   子どもの頃のことや、仕事についてからのことをふりかえります。

事前アンケートは、セラピストがあなたを理解するためにとても役立ちますが、あなたご自身にとっても自己理解を深めるチャンスになります。

 

② 発達検査の実施

はこにわサロンのカウンセリングルームで行います。

完全予約制ですから、人目を気にすることなく、ゆっくりと行うことができます。

実施する発達検査はWAIS(Wechsler Adult Intelligence Scale Ⅲ)です。

実施にかかる時間はおよそ、90〜120分です。

 

③ 検査結果のフィードバックとカウンセリング

セラピストから、検査結果のフィードバックを行います。

その際、事前アンケートでお知らせいただいた事柄も合わせて検討した生活改善のための助言をします。

90分間ありますから、質問したり、具体的な方法に落とし込む相談が可能です。

 

「大人の発達検査&カウンセリング」の特徴

はこにわサロンで行う発達検査の特徴は:

① 完全予約制でプライバシーが守られる

② 事前アンケート+検査+フィードバックカウンセリングの3つのステップで、自己理解と生活改善を目指します

継続カウンセリングも可能です

 

こんな方におすすめします
● 自分が大人の発達障害ではないか?とモヤモヤしている

● 一度ゆっくり自分と向き合って、得意と不得意の棚卸しをしたい

● 静かな環境で、誰にも知られずに検査とカウンセリングを受けたい

● 今後どうしていくのが良いか、じっくり相談したい

 
 
ただ、以下のような場合は、はこにわサロンではなく、医療機関の受診をお勧めします。
 
こんな場合は医療機関がおすすめです
● 発達障害の疑いの他に、うつ状態や不眠などの症状があり、医療機関の受診が望ましい

● 発達障害の診断をしてほしい

● 診断書が必要

  
 

お申し込みの流れ

 
【1】こちらから「大人の発達検査」をお選びください。
 
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【2】発達検査実施(第1回面接)のご希望日時をお選びください。(受付は、火曜日・水曜日・日曜日
 
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【3】24時間以内に、ご予約確認のメールをお送りします。
その際、事前アンケートを添付します。
来室前にメールで返送いただくか、当日プリントアウトをお持ちください。
 
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【4】当日は5分前までにロビーにおいでください。
アクセスはこちらをご覧ください
  
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【5】事前アンケートの確認後、発達検査を実施します。
 
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【6】発達検査終了後、フィードバックの日時について打ち合わせをしましょう。
通常、4週間ほどお時間をいただきます。
 
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【7】検査料金(5万円)は、検査終了後に、現金で直接セラピストにお支払いください。 
5万円に、次回のフィードバック&カウンセリングの料金が含まれています。
 

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【8】フィードバック&カウンセリングにお越しください。(お支払いは不要です。)
 
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ご希望があれば、追加または継続のカウンセリングを行うことができます。セラピストにご相談ください。
 

 

 
 

 

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ビジネスウーマンから、自分自身の内的必然性に導かれて、心理臨床の道へ。臨床心理士として学校や教育機関での相談活動を経て、2016年、東京・青山にはこにわサロン東京をオープン。 箱庭療法を通じて「あなただけの生き方」を応援している。
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