【繊細で敏感なHSPには箱庭療法が効果的】その理由をDOESで説明します

東京・青山の心理カウンセリングルーム「はこにわサロン東京」の吉田(臨床心理士・公認心理師)です。
はこにわサロンで行なっている「箱庭療法」は、HSP(繊細で敏感な気質の人)にぴったりのカウンセリング方法です。
それは、HSPの「深く感じ取る力」や、「刺激に敏感なところ」、「共感力」、「洞察力」が箱庭療法を味わい尽くすのにとても向いているからです。
箱庭療法とは?
砂箱の中にフィギュアを置いて作品を作ることを通じて心の治癒を行うカウンセリング手法。
では、なぜ箱庭療法がオススメなのか。
その理由をHSPの大切な特徴であるDOES(ダズ、またはドューズ)を使って説明しますね。(DOES: エレイン・N・アーロン『ひといちばい敏感な子』より)
D:深く処理する
HSPは、何事も深く受け止めて、深く考える性質があります。
それはHSPの長所ですが、考えすぎて堂々巡りしてしまったり、考えても納得できない時に自分を責めてしまったり、自信を失ったりしてしまいがちです。
それは、HSPの「深く受け止める」がシャープ(局所的に)心に食い込んでしまうからだと思います。
そのような時、イメージの力を借りると、考え方や感じ方に広がりが出ます。新しい視点を見つけたり、気持ちを緩めることができます。
絵を描くなどの創作活動をしたり、音楽を聴いたりすると、気持ちを切り替えたり、気持ちを楽にできたりしませんか?それはイメージの力によって癒されているからなのです。
思いつめていた辛さを箱庭の中に置いてみると客観視できて楽になったり、自分の表現を眺めることで気持ちが楽になったりします。
O: 過剰に刺激を受けやすい
HSPは他の人が気づかない刺激に気づきやすく、その刺激に強く反応しやすいです。
そのことで動揺して、くたびれてしまうことも多いのではないでしょうか。
あなたがサラサラした砂の感触がお好きでしたら砂に触れることを通じて気持ちを落ち着かせることができます。
もし、砂の感触が苦手でしたら、砂には触らないで作品作りをすることもできます。
それはあなたの気持ち次第で、どちらでも構いません。
箱庭の制作は、自分の心のイメージを自分なりの表現で箱の中に置いていきます。
この自分ペースで表現できるプロセス自体が、刺激過多で疲れているHSPにとってのセルフ・ヒーリングとなります。
E:感情反応が強く、共感力が高い
HSPの人は、感情の反応が細やかで豊かです。
周囲の人の喜怒哀楽を素早くキャッチし共感してしまう力は、時に苦しいこともあると思います。でも、この力は、箱庭ではとても役に立ちます。
これは、口で言うほど簡単なことではありませんが、HSPの人にとっては、自然とできてしまうことなのです。
S:ささいな刺激を察知する
HSPは小さな変化やささやかな違いを察知する力に長けています。
そのため、美術や音楽を鑑賞する時にも、よく観察し、洞察しています。日常生活でも同様に、周りの人の表情や小さな違い、雰囲気をパッと察知します。
ですから、様々な角度で、小さな事柄からもメッセージをキャッチできるHSPの方には、やはりとても向いた方法であると思います。
箱庭療法はDOESを持つHSPにとても適したカウンセリング方法
このように、箱庭療法は、繊細で敏感なHSPにとって、ご自身の性質が丸ごと「長所」として活かされるカウンセリング方法だということがお分りいただけたでしょうか。
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