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HSPと発達障害。「違いがわからない?」場面ごとに違いをチェックしてみませんか?

 
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MichikoYoshida
外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
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HSP(ひといちばい繊細で敏感な人)と発達障害(ADHD、ASD=アスペルガー障害)

 

特徴が似ていて、「自分がどちらかわからなくて悩む」と言われます。

たしかに、似ている点も多いのですが、いろいろな角度から見てみると、やはり違います。

 

わかりやすいように、場面ごとにお話してみようと思います。

お名前をつけるのが目的ではなく、ご自分の理解ができると、対策がたてられて、生きやすくなるかなと思っています。

 

少しでも、お役に立ちますように!

では行きます。

 

空気を読むかどうか

HSP

注意深さゆえ、特に人間関係の微妙な変化を察することができる。空気は読みすぎるくらい読む。察しすぎて不安になってしまうことも多い。

 

 

ADHD

アンテナが高く色々なことをキャッチし、反応、行動する。エネルギッシュ。反対に何事かに集中している時や、ぼーっとしているときはアンテナが立っていないので、キャッチしない。空気を読めないわけではないが、あまり読まない。

 

 

ASD

目に見えないものの理解が苦手で、状況理解がしにくい。しかし、秩序の乱れには敏感で、不安が生じやすい。空気は目に見えないので読まない。

 

 

注意集中の度合い

HSP

注意集中することに気質的に困難はないが、人間関係がごちゃごちゃして緊張感が高かったり、ノイズがうるさい所では集中しにくくなる。

 

 

ADHD

注意が移ろいやすく、いま集中するべきことを選ぶこと、気を散らさず集中することが苦手。自分の興味関心の有無で注意集中の程度に大きな差が出る。反対に、自分の興味のあることに集中しているときは他のことに注意を向けるのが苦手。ぼーっとして注意を向けられない時もある。

 

 

ASD

広く注意を向けることが苦手だったり、集中力の配分が苦手。集中しているときは周りの声は聞こえなくなりがち。

 

 

意思決定

HSP

自分の「こうしたい」はあるが、周囲の気持ちや期待を汲み取りすぎて決められなくなる。自分の気持ちとは違う意思決定をしてしまって落ち込む。

 

 

ADHD

意思決定はできるが、状況変化に応じて気持ちが変わりやすい。

 

 

ASD

自分の「こうしたい」ははっきりしている。他者と折り合うのが苦手。

 

 

自己肯定感

HSP

何かあった時に、まず自分を振り返り、ひたすら反省してしまう。また、他者からの些細なひとことに深く傷ついてしまいがち。そのため、自己肯定感が低くなってしまうことがある。

 

 

ADHD

自己コントロールの苦手さからくる失敗(寝坊や遅刻、食べ過ぎ、苦手なことの先延ばしなど)や、衝動的な言動で他者とトラブルが生じやすい傾向がある。そのため、自己肯定感が低くなってしまうことがある。

 

 

ASD

周囲と同じようにできないことや、他者と折り合いをつけるのが苦手なことからトラブルを招いてしまうことも。自分をダイレクトに強く責めやすい。その結果、自己肯定感が低くなってしまうことがある。

 

 

コミュニケーション

HSP

自分が思ったことやしたいことより、相手の願いを察した言動をしてしまう。相手には喜ばれるが、利用されてしまうこともある。思い切って自分の気持ちを伝えた時にうまくいかないと、また自分を責めてしまう。相手の些細な一言で深く考えてしまったり、傷ついてしまいがち。気遣いのいらない家族や親友との関係性がとても大切。

 

ADHD

自分が感じたことや考えたことを、パッと表現できる。初対面でも積極的に周りに働きかけられる。そのテンポの良さや表裏のなさが魅力。ただ、つい言いすぎてしまったり、相手の気持ちより自分の信念を優先してしまうため、周りの評価を得にくいこともある。

 

 

ASD

目に見えない相手の気持ちを理解するのは苦手。婉曲的な表現を汲み取るのも苦手。そのため、コミュニケーションは苦手。自分の気持ちや興味のあることを表現することを好むので、お互いにそれで居心地よく過ごせる場所があることはとても大事。

 

 

不安の強さや対象

HSP

他者の気持ちや他者の評価を過度に気にしてしまい不安になる。また、自分が周囲に迷惑をかけていないかなど、自己評価も厳しいので、不安になりやすい。

 

 

ADHD

自分でも自分の不注意や衝動性に気づいているが、自己コントロールが難しいため、不安に思いがち。同様に、不注意を未然に防ごうとして、いつも不安になってしまうことも。

 

 

ASD

ありたい姿とのギャップに対して不安を感じやすい。一度思い込んでしまうと、妥協が効かないので、苦しくても弱められない。

 

 

計画を立てる

HSP

見通しをたてることはHSPにとってとても大切計画する力は高いが、遂行に勇気がいる(石橋を叩いて渡らない、など)。

 

 

ADHD

見通しをたてることは苦手。能力として苦手なだけでなく、普段から出た所勝負だったり、刻々と変わる状況に反応・対応して成功した体験から、計画軽視が強化されている感もある。

 

 

ASD

見通しをたてることは大事。ただ、全般的に見通すことは苦手で、また自分の希望的観測に偏った見通しをたてがちなところがある。その結果、見通し通りにならず、柔軟に対応するのは苦手なので、つらいかも。

 

感覚過敏

これは、HSP、ADHD、ASDのみなさん、「ある」とおっしゃる方が多いようです。何が苦手か、その程度などは、個人差も大きいように思います。

 

 

HSPと発達障害(ADHD・ASD)の違いを知ってもらいたい本当の理由

いかがでしたでしょうか。

ここで、全ての特性をカバーできているわけではありませんが、なんとなく「違いの傾向」をつかんでいただけたら幸いです。

 

 

ところで、この記事を読んでみて、「HSPだと思っていたけど、他にも当てはまるなー」なんて思われたりしませんでしたか?

 

わたしはスクールカウンセラーや臨床心理士として多くのHSPや発達障害の方々と面談していて、「何かひとつだけにピタッと当てはまる人」って案外少ないんじゃないかな、と感じることが多いです。

 

 

HSPや発達障害について学んで自分の傾向を理解して、苦手を補ったり、自分を上手に「運営」してあげることはとても大切なことです。でも、時に、HSPや発達障害の「お名前」がつくと、強めに「思い込んでしまう」方もいらっしゃるように感じます。

 

 

決めつけすぎないで、ご自分オリジナルの「ミックス」を見つけて、大切にしてくださったらいいなと思います。

 

 

ちょっと難しいかもしれないけど、その方が「オリジナルなわたし」でいられるし、「オリジナルな自分の生き方を主体的に考えよう」と思えるんじゃないかな。

 

もし、ご自分の「ミックス」がわからなくてさらに悩んでしまったり、悩み事への対処法で困っていたら、ぜひ、一度ご相談ください。臨床心理士の視点から、助言いたします。

一度の相談でも、ご自分理解を進めていただくことができるのではないかと思っていますので、お気軽にお問い合わせくださいね。

遠くにお住いの方には、オンライン・カウンセリングもあります。

 

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外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
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