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いじめや虐待・ハラスメントを受けたのに自分を責めてしまうのはなぜ?

 
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外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
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東京・青山の心理カウンセリングルーム「はこにわサロン東京」の吉田(臨床心理士・公認心理士)です。

 

虐待やいじめを受けたり、ハラスメントの被害に遭われた方の中に「自分が悪いからこうなった」と感じ、強い罪悪感を持たれるケースがあります。

 

ほんとうは被害者なのに、「自分が悪い」と思ってしまうと、なかなか人に相談できなかったり、ようやく相談しても自分を責める言葉しか出てこないのです。

 

なぜこんなことが起きるのでしょう?

 

「自分が悪い」と感じてしまう理由

お話を聴いていくと、このようなことが語られます。

 

「いつまでも辛くて、傷つきを克服していないのは自分が悪いと思うのです。」

「自分が相手を許せないから終わらない・自分が悪いと思うのです。」

「自分が被害に遭った理由がわからない結局、自分のせいだと思うのです。」

 

このように、自分が受けた傷つき体験をなんとか消化しようと試行錯誤してもうまくいかないときに、最終的に、自分が引き受けてしまうのですね。

 

また、相手に非があることはわかっているが、相手を責めることが恐ろしくてできない時や、相手を責めたら自分も相手と同列・同罪だと感じてしまって、自分で引き受けることを選んでしまうこともあります。

 

自分を責めると生じてくることとは

本来、非難されるべき対象は他にあるにもかかわらず、自分を責める・罪悪感を持ってしまうとどうなるでしょう。

 

無力感に襲われる

本来、自分が引き受けるべきはずではない罪の意識を持ってしまうと、人は誰でも無力感に襲われます。

自分だけでは消化のしようがないのですから、当然なのですけれど。

 

感情の切り離し

すると、次第に自分の感情もわからなくなってしまいます。

怒りや悲しみを遠ざけた結果、喜びも感じなくなってしまいます。

 

関係性の断絶

自分への自信が失われ、対人関係における信頼感が損なわれてしまうと、人とのつながりが失われます。

その結果、社会から孤立してしまい、生きづらくなってしまいます。

けれど、それも「自分が悪い」と感じてしまいがちです。

 

被害者が自分を責める逆転構造

実は、このように被害者側が自分に責任があると感じてしまうことは、しばしば生じると考えられます。

 

と言うのも、加害者は、自分の罪悪感を弱めるために「自分が加害行為をするのは、相手が悪いからだ」と考えがちなのです。

 

虐待やいじめ、ハラスメントの一部として、被害側がこのメッセージをも引き受けてしまうという構造になっているのです。

 

自責感情・罪悪感からの解放とは

では、どうすれば、この構造を壊せるでしょうか。

 

安全の確保

まず最初に必要なことは、安全の確保です。

いじめや虐待、ハラスメントが今なお続いていたら、その環境・相手から離れる必要があります。

 

加害者の「加害行為は相手に問題があるからだ」というメッセージは止むことがありません。

まるで、愛情や責任感から「してあげている」かのように振る舞っているかもしれません。

 

物理的に離れられるのが望ましいです。

 

何が起きたのかを振り返り、再構築する

何があったのか、確認することが必要です。

 

振り返りは主観的に行うことが大切です。

 

苦しかったこと、嫌だったことは、行われてはいけなかったことです。

 

このプロセスには苦痛を伴いますし、時間もかかります。

 

信頼できる人に聴いてもらうこと、専門家の力を借りることも検討してください。

きちんと振り返り、ご自分側からの物語へと再構築していきましょう。

 

自分の感情を取り戻す

ふりかえりのプロセスの中で、怒りや悲しみの感情に出会います

 

最初は耐え難く感じ、再び切り離してしまおうとしてしまうかもしれません。

でも、怒りも悲しみも、自分の中の大切な一部分なのですよね。

 

ゆっくりでかまわないので、少しずつ回復していきましょう。

怒りや悲しみを感じられるようになると、やがて嬉しい気もち、温かい気持ちも回復していきます。

 

自己コントロールを取り戻す

自分を守ること。

嫌な相手・ことには「NO」を言えるように。

 

自分のために、自分が心地よいと感じること、自分がしたいことができるように。

自分が果たすべき本当の責任を果たせるように。

 

少しずつ、自己コントロールを取り戻していきましょう。

 

人とのつながりを取り戻す

このように、自分の感情やコントロールを取り戻すと、信頼できる人やグループとつながることができるようになります。

 

つながるべき相手と、つながるべきではない相手の区別もつくようになっているでしょう。

信頼できる相手との間には、一方的な自責感情や罪悪感は生じてこないはずです。

 

自分を責めてしまう・罪悪感からの解放〜カウンセリングにできること

虐待やいじめ、ハラスメントに遭いながらも自分を責めてしまう・罪悪感を持ってしまっている場合、自分だけではなかなか改善や解消が難しいといえます。

 

お話したように、無力感が募り、孤立してしまうと、適切な相談相手につながることも困難になってしまうからです。

 

そのような時は、専門家のちからを借りることも検討してみて欲しいと思います。

 

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理不尽な自己責任感や罪悪感を解消して、ご自分らしい生き方をしていけますように!

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外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
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