はこにわサロンまで続く道【その5】〜マーケティングとの出会いと抱腹絶倒の突撃アタック
東京・青山の心理カウンセリングルーム「はこにわサロン東京」の吉田(臨床心理士・公認心理師)です(オンラインカウンセリング・電話カウンセリング受付中)
ようやく、「英語でやりたいことが見つかった」ときにはタイムオーバー。
同級生がぴかぴかの会社員になっていくなか、どよ〜〜んとしながら、派遣したり・されたりして食いつないでおりました。(そう、多分、この頃は派遣業界が一気に脚光を浴びた頃・・・)
留学の夢は遠く、身近なところで「同時通訳を目指してみる?」と思いたち、インタースクールという通訳養成所へ通い始めました。
ちなみに、インタースクールは、そのころ青山一丁目にありました。
はこにわサロンの物件を青山一丁目に決めた理由のひとつに、インタースクールに通っていたころの懐かしさがあります。
自分の願った仕事はできていなかったけれども、自分のお給料で、スキルアップのための勉強ができることは、とてもうれしかったのです。
「今はまだ、何者でもないけど、やる気だけはあるぞー!」
っていう気持ち。
それは、今も同じです。
さて、そうこうしているうちに、マーケティングとの思わぬ出会いがありました。
コンバットというゴ○○○用殺虫剤のマーケティングを担当する部長さんの仕事を手伝うことになったのです。
生まれて初めて手伝うマーケティングの仕事は、競合製品を調べたり、広告について考えたり、なんだかとても面白そうでした。
「やってみたいなぁ!」
でも、お手伝いして感謝されるのと、コンバットの担当になるのとでは、まったく別の話。
誰にも相手にされません。
「でも、やってみたい!」
というわけで、行動開始!
人間国際宅急便
夏休みにアメリカを旅行することにしていました。
すると、アメリカ本社へ届けなければいけない荷物が。
「あ、じゃあ、わたし届けてきます」
うきうきと本社に出向きました。
ほんとうは、担当者に直接、手渡ししたかったけれど、かなわず。
受付で預けただけでした。
それでも、なんだか、とってもワクワクしました。
ぜったい、ここで働きた〜い!
国際部長(えらい人)に直談判
本社から国際部の部長さんが来日しました。
仕事の都合で、大阪(当時は伊丹空港ですよ)に到着するとのこと。
わたしは一計を案じ、有休をとって、大阪へ。
ジャパニーズ・ホスピタリティを演出して直接アタック。
リムジンバスの中で
「わたしをスタッフに雇ってください!」
すると気のいい部長さんは
「いいよ〜」と二つ返事!
やった!
はじめての議事録づくり
わたしの勝手な行動に、東京の上司はさすがに、むっとしていましたが、そこはやはり男子。
本社の上司が「オッケー」と言ったので、都内の仕事には同席させてくれるようになりました。
初めて取引先の会議に出席した日。
議事録づくりを命じられました。
「議事録って、どんなふうに書くの??」
わからないけど、読んだ人が読みやすいのがいいよねー?
と、まるで脚本のような議事録を作成。
これが、好評。
みなさん本当に良い方々ばかりでした。
誰も「こんな書き方じゃダメだ!」とは言わなかったのです。
ありがたや。
通訳のピンチヒッター
都内の会議には連れて行ってもらえるようになったけれども、地方の出張はなかなか許可されない。
悔しいなぁ・・・と思っていたある時。
福岡・大阪・名古屋でイベントを行うことになり、荷物持ちとして同行が許されました。
うれしくて、アメ横に出張用のスーツケースを買いに行きましたよ。
事件は福岡でおきました。
アメリカから研究員が来日し、殺虫剤の新しい効能についてセミナーを行う予定でした。
もちろん、通訳さんは手配済み。
ところが、電車が大幅に送れるトラブルがあり、通訳さんが到着しない。
上司「きみ、通訳できるって言ってたよね?」
「おまかせくださりませ!」
二つ返事で引き受けましたが、最初は頭が真っ白に。
生まれて初めての通訳です。
どうしよう・・・血の引く思い。
でも、原稿をいただいたので、とりあえず、頭から訳すだけ、やってみようと肚をくくりました。
そして、終わってみれば大成功だったのです。
このときから、チームの一員として認めてもらえるようになりました。
ちなみに、このときのセミナーの内容は、アメリカで、ふつうの砂糖を食べないゴ○○○たちが出現して殺虫剤業界が慌てたこと。
コンバットは、果糖(果物のお砂糖)のお味なので、ゴ○○○たちに大人気だよ〜!という内容でした(笑)
ゴ○○○の気持ちを語れる人に、そして肩書きの獲得
ゴ○○○は大嫌い、だけでなく、恐怖の対象だったかつてのわたし。
でも、このセミナーをきっかけに、ゴ○○○の生態を学ぶようになり、
ゴ○○○さんの心理について、ゆうゆう1時間くらいは語れるほどになりました(笑)
ゴ○○○さんは、案外の小心者。
隅っこ移動が好きなのは、身体の一部が壁などに触れていると安心するからなのです。
ですから、広い部屋を横切る行動に出たときは、もう平常心ではありません。
飛んじゃうときは、もう恐怖パニック中。
こんなときは、双方大パニックになっていることが多いですね(汗)
本社には、世界のゴ○○○を飼育した恐怖のハウスがあり、「そこを見学できなければ、担当者ではない」と言われていました。
(今となっては、クリアできた当時の自分が、エイリアン!)
なんとかクリアして、晴れて、アシスタント・ブランド・マネージャーという肩書きを得るにいたりました!
やったぁ!!
・・・さて、次なる試練は何でしょうね!?(つづきます)
きみのルーツは、ゴ○○○心理学なんじゃにゃん。
「・・・・・」