2017/06/29

はこにわサロンまで続く道【その7】〜人生の殻をわろう!

 

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MichikoYoshida
ビジネスウーマンから、自分自身の内的必然性に導かれて、心理臨床の道へ。臨床心理士として学校や教育機関での相談活動を経て、2016年、東京・青山にはこにわサロン東京をオープン。 箱庭療法を通じて「あなただけの生き方」を応援している。
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はこにわサロンの吉田です。

ようやく、英語で活躍するマーケッターになれたのに、なんだか違和感・・・というところまでお話しました。

この違和感にもうちょっと向き合っていたらよかったんだろうな、とあとから思いました。

でも、ようやく夢が叶ったのだもの。

そんなに簡単に投げ出す気持ちにはなれません。

 

ちょっと疲れているのかな?

もうちょっと自分が楽しい時間を確保しよう。

そんなふうに考えて、ダンスを習い始めたり、仕事の昼休みにピアノを習いに行ったりしました。

夜もちょっと遅くても、お友だちとごはんを食べにでかけて、ストレス発散!

それは楽しいけど、疲れも倍増してしまったのは、ちょっとマズかったと思います。

 

こころって突然、ストップするんだなと思いました

なんだかちょっとまずいかなぁ。

でも、疲れをだましだましやるなんて、いつものことだし。

と思っていたある日、突然。

まるで、エレベーターが緊急停止でもしたように。

こころが突然ストップしました。

仕事にまったく興味がもてない。

商談がうまくいかなくても、知らんわ〜という冷めた気持ち。

いやいや、まずいでしょ。

売上げ責任もありますし。

でも、気力がゼロ。

 

急に忘れっぽくなった

次に、やたらと忘れっぽくなりました。

しなければいけなかった仕事を忘れる。

歯医者の予約をすっぽかす。

すぽんと抜けてしまうのです。

あるいは、先のことを考える気力がないというか。

そういう意味では、過去のことを考える気力もありませんでした。

いまを、ぼんやり、ぽかんと生きている感じです。

 

涙もろくなった

そして、なんだか泣き虫になりました。

週末などに、ぼーっとしてると、はらはら涙がこぼれてくる。

なんで泣いてるんだろう、わたし?と自分でも不思議です。

思い当たることはないのです。

ちょっといい映画を観て、涙を流したら、すっきりした!みたいな涙ではないのです。

「涙腺故障のため、涙がとまりませんが、意味はありません」というのがぴったりくる感じ。

 

夜ねむれなくなった

眠いはずなのに。

明日も仕事があるのに。

眠れないよ〜

(この頃は、真夜中にも海外から電話が入ることもよくあり、それも悪かったと思います。)

最初はアルコールを飲んで寝てしまっていましたが、だんだんアルコール量が増えますし、その割に寝つけなくなりました。

もうひとつ特徴的なのは、たいして眠れていないのに、早朝から目が覚めてしまうこと。

わたしは、もともとよく寝るほうで、嫌なことがあったら寝る。眠れないということはない。寝ればすっきりできる。が、自慢でしたが、眠れないし、眠ってもすっきりしません。

まいったなぁ・・・。

 

食欲は変わらなかった

こうなると、もちろん食欲も落ちると思うでしょう?

でも、食欲は大丈夫でした(笑)

おいしく食べておりました。

ここで食欲が落ちてしまうとほんとうに心身ともにまいってしまうと思います。

もともとの食い意地に、救われました!

 

心療内科を受診

すっぽかした歯医者さんに相談したら、評判がいいわよと紹介してくださった心療内科。

予約をして行って見ました。

 

「お薬、飲みます?」とドクターに聞かれました。

 

普段は、わりと些細なことですぐ薬に頼るわたし。

たとえば痛み止めと花粉症の薬は、年中欠かせません。

だから、苦痛を抑えるために薬を飲むのは、ふだんはちっとも嫌じゃないのに。

 

このときは「薬じゃなくて、カウンセリングにしてください」と言いました。

でも、そこはカウンセリングはやっていなかった。

 

カウンセリングルームへ行く

それで、今度はカウンセリングルームを調べて、行ってみました。

ちょっと記憶が定かではないのですが、たぶん、臨床心理士のやっているところ。

でも、初回面接に行って、事情をお話して、わたしは継続面接を希望していたのですが、「うちでは受けられません」と言われてしまった。

このとき、理由の説明はまったくなく、他の相談機関の紹介をすることもなく、ただ、料金を支払って終わりだったので、すごくびっくりしました。

このサービス品質ってまずくないの?というのが正直な感想でした。

 

自分でどうにかするしかない

他のカウンセリングルームを調べる意欲はまったく湧きませんでした。

薬を飲むのも嫌でした。

もう、自分でどうにかするしかない。

 

*ちなみに、臨床心理士の名誉挽回のため(?)追記しますと、臨床心理士の勉強を始めてから、わたしは自分の訓練のために何人かの臨床心理士のところに通っています。

そして、たしかに臨床心理士が「自分の力量を越える」と感じたら、相談を受けないこともあるのだということを知りました。

でも、そのようなときは、ただ断るのではなく、ていねいな説明と、他の相談機関の提案がマストではないかと思います。

 

まずは仕事をやめることにしました(ドキドキ)

半年間は働かないことにしよう、と決めました。

でも、やめるときは、ドキドキしましたよ。

大学を出てから14年間。

なんどか転職していますし、

転職のあいだに1〜2週間おやすみすることはありましたが、

次の仕事を決めずにやめてしまったことはありませんでした。

 

なんだか、糸の切れた凧になる不安感がありました。

一方で、ほんの一瞬、なににも縛られない自由を感じて、思わず深呼吸しました。

 

仕事はできないけど、趣味は楽しめるという複雑な状態

せっかくできた自由時間。

習い事には熱心に通いましたよ。

このころわたしはラテンダンスに打ち込んでいましたので、レッスン倍増。

ダンスでつながったお友だちと、ダンスイベントで盛り上がりました。

こんなふうに、仕事はダメでも、プライベートは楽しむことができていました。

わたしは、特に誰になにをいわれることもありませんでした。

でも、もしわたしが休職していたり、家族がいたりしたら、「働けないけど、遊べる」状態は、あまり歓迎されなかったかもしれないと思います。

「都合良くさぼっている人」に見られてしまったのではないかな。

周囲から誤解されて辛くなったり、実際に対人トラブルに発展してしまうかもしれません。

こういうとき。

既に、自分のキャパシティ以上にがんばってきてしまったことが「こころがストップ」の要因のひとつだったのにそれでも「がんばらないと抜け出せない」辛さがあるなと思います。

 

歩くことでコンディションを整えることができました

わたしの場合は、「疲れたから半年間しごとを休む」宣言で、親も友だちも納得してくれましたから、「仕事しないで遊んでいるなんて」という批判を浴びることはありませんでした。

でも、自分ではわかっています。

仮に設定した半年間で、自分が復帰できるのか、自分でもわからないことを。

このもやもやした状態にいてもたってもいられなくなり、わたしは、よく歩くようになりました。

歩くと、心臓の鼓動と歩く動作がシンクロして、不思議と落ち着きます。

都内はどこでも歩いて行くようになりました。

自宅から1時間圏内、2時間圏内は、歩く。

遠出もしました。

何度も通ったのは熊野古道。

異界のイメージがあったのです。

山登りにも出かけました。

山登り初心者だった分、いつもとは違う緊張感で歩くことが新鮮でした。

登頂できた達成感と、すっきり感は、やはり格別でした。

記念に、石をひとつ、拾って持って帰ってくるようになりました。

その石は、いま箱庭のフィギュアとして活躍しています。

 

図書館に通ってみつけた運命の本

暇でしたので、図書館にはよく通いました。

よく読み返したのは、村上春樹さんの『ねじまき鳥クロニクル』と『海辺のカフカ』

時間があったので、絵本や、子どものころによく読んだ本、読みのがした本もたくさん読みました。

神保町の古本屋さん、早稲田の古本屋さんはよく行きました。

ある日、なんとなく図書館で借りてきた河合隼雄先生の本。

この中に、「真の名前を探す者」という言葉が出てきました。

心臓がどきどきして、いてもたってもいられない気持ち!

隼雄先生は、心理療法家を「真の名前を探す者」だとおっしゃっておられました。

「わたし心理療法家になりたい」

 

なぜ心理療法家になろうと思ったのか?

なぜ、唐突に「心理療法家になる!」なんて思ったのでしょうね。

いま思うと、やっぱり事の始まりはKさんの「みちこさん、英語は道具よ」にあるのではないかと思います。

こう言われて、高校生のときからずっと、自分が何をやりたいのか探してきました。

留学先で「弱き者の声を代弁する者」になりたい、と思った事もありました。

でも、社会人になり、夢よりお金や社会的自立を優先しなければいけないと思いました。

それはもちろん大切ですが、やっぱりそれだけで満足していてはいけなかったのだと思います。

 

自分の殻を割ること

人が生きている限り、「これで完成」ということはないのだなーと思います。

けっこう満足して生きていたはずなのに、人生は「変化すること」・「殻を割ること」を要請してきます。

実はね、わたしは、

うつ、とか、不登校、のような、人生のなかで、停滞する時期というのは、

人生の殻を割るための準備期間じゃないか、と思っているんです。

わたしにとっても、このうつうつとした停滞期は、自分の人生を大きく変えるはじまりとなっていきます。

ずいぶんひっぱりましたが、ようやく心理学を志すところまできました。

次回は、わたしが学んだユング心理学や箱庭療法などについて書きたいと思います。

また、どうぞ、読んでくださいね!

 

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ビジネスウーマンから、自分自身の内的必然性に導かれて、心理臨床の道へ。臨床心理士として学校や教育機関での相談活動を経て、2016年、東京・青山にはこにわサロン東京をオープン。 箱庭療法を通じて「あなただけの生き方」を応援している。
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