2017/11/19

箱庭療法とは

東京・青山のカウンセリングルーム、はこにわサロン東京の吉田です。

 

箱庭療法というのは、箱庭を作ることを通じて、悩み事を解消したり、より良い生き方をしていけるよう応援する心理療法です。

 

このページでは、箱庭療法とは何か?どんな効果があって、どんな人に向いているのか、箱庭の作り方や歴史などを書いていきます。

 

セラピストよしだ
このページを読めば、箱庭療法のすべてがわかるようになります!

 

箱庭療法とは

 

箱庭療法というのは、シンプルにいうと、こんなこと。

 

棚から好きなフィギュアを選んで

 

箱庭の中に置いてみる。

 

そうしてできた作品をセラピストと共に眺めて、感想や印象をシェアリングする。

 

たったこれだけのことなのに、なぜカウンセリング効果があるのでしょう?

 

セラピストよしだ
それは、箱庭作品の中に、あなたの心の中にしまいこまれていた大切なことが表現されるからです。

 

ですから、このシンプルな方法が、あなたのお悩みを解消するパワフルな助っ人となるのです。

 

なぜ、箱庭に心の中のことが表現されるの?

わたしたちは、毎日の生活を元気で快適に生きるために、不快なことや悩み事を自分の意識から遠ざけておこうとします。

 

それは、わたしたち人間の生きる知恵です。

 

けれど、いつも遠ざけてばかりというわけにはいかない。

 

いつしかあふれてしまったり

 

 

「そろそろ、ちゃんと考えてくださいよ」と”自分の心の奥”からメッセージがやってきたりする

 

 

けれど

 

長い間、心の中にしまいこんで来た悩みに、いざ、向き合おうと思っても、思い出せなかったり、うまく説明できなかったりすることがあるのです。

 

 

セラピストよしだ
時間と抑圧をかけて、ぎゅっとしまいこまれてきたことを言葉にするのは、けっこう難しいのですね。

 

 

そんな時に、イメージを使うと、あなたの心の奥深くにしまいこまれてきた事が、パッと表現されます。

 

そのイメージにまつわるあなたの印象や感想を手がかりにセラピストと話し合うことを通じて、あなたが辛くて遠ざけていたことや、もやもやしたまましまいこんでいたことについて、言葉で相談することができるようになるのです。

 

たとえば、ふと置いてみたフィギュアをきっかけに

 

あなた
無力だった自分

 

あなた
どうして私ばかり?

 

あなた
伝えられなかった・・・

 

あなた
あきらめていた

etc…

etc…

etc…

 

忘れていたけれど、あなたにとって辛かったことや受け入れ難かったことを思い出すことができます。

 

かつてのあなたには受け入れ難かったことでも、今のあなたが、セラピストとともにもう一度、思い出して話し合うことで、自分の大切な一部分として、納得して納めていくことができるようになるのです。

 

セラピストよしだ
言葉にしないまま、箱庭表現だけで、すっきりと心に納めていくことができるケースもよくあります。

 

 

箱庭療法はどんな人に向いているの?

箱庭療法は、「箱庭作品を作り、セラピストと眺める」というカウンセリング手法です。

ですから、元々は子どものためのカウンセリングとしてスタートしました。

けれど、現在では、大人の方におすすすめの方法として広く認知されています。

 

というのも、大人にとって言葉は、他者とのコミュニケーションツールなので、相手がセラピストであっても自分の気持ちを正直に話すことは案外難しいことなのです。

あなた
確かに、こんなこと言っていいのかなと迷いが生じます。

 

ですから、大人にとっても箱庭療法は、とてもおすすめな方法なのです。

 

具体的には、このようなお悩みに、箱庭療法は効果があります

 

● 親子関係のもやもやを自分の胸の中に抱えたまま生きてきた。子どもの頃はただ我慢するしかなかったが、大人になった今だから整理して折り合いをつけたい

セラピストよしだ
本当の意味での親からの自立をして、あなたらしく生きていきましょうよ!

 

● 子どもの頃の傷つきを誰にも言えずに秘密にしてきたが、そのことで自分に自信が持てないと感じている

セラピストよしだ
おひとりで抱えてきた重荷をおろしてみませんか。

 

● 自分でも思い当たる原因はないのに、落ち込んでしまったり、不安になってしまう

セラピストよしだ
ずっと我慢し続けていると、自分でも理由がわからないということがよくあります。イメージの力を借りてみましょう。

 

● 仕事に追われたまま何年も過ごして、自分の人生は何だったのだろう?と感じてしまう

セラピストよしだ
自分らしい生き方を見つけ出して、納得できる生き方をしていきましょう。

 

● 子育てをしていて、自分の親との葛藤がよみがえってきてしまった

セラピストよしだ
納得できる子育てをするためにも、自分自身の葛藤を整理することは大切です。

 

● コミュニケーションが苦手だったり、つながりを作ることが苦手。生きづらさを感じている。

セラピストよしだ
不思議に思われると思いますが、箱庭での表現があなたの萎縮していたところを解放したり、自分から係わる意欲を生み出したりするのです。

 

● 自分でも悩んでいて、本を読んだりセミナーに出るなどして努力したが、よくなる手応えがない

セラピストよしだ
言葉に頼る方法でうまくいかなかった方には、ぜひ箱庭療法を試していただきたいのです。

 

● 抑うつで医療機関に通っているが、なかなかよくならない

セラピストよしだ
箱庭療法があなたの内面に働きかけることで、お薬の治療を後押しします。

 

このように、様々なお悩みに効果のある箱庭療法ですが、砂に触れたり、自分の内面を見つめることで激しく不安になってしまうような心理状態の方には、箱庭療法以外の方法や、医療機関の受診をお勧めすることもあります。ご相談ください。

 

 

箱庭療法の歴史

 

箱庭療法は100年以上にわたって愛され、利用されてきました。

セラピストよしだ
その歴史について、ご説明しますね。

 

はじまりは『世界技法 The World Technique』

20世紀初頭のイギリス。

マーガレット・ローウェンフェルドという小児科医・精神分析家がいました。

 

マーガレットは戦争で傷ついた子どもたちが、遊びを通じて傷つきを癒すことに気づきました。

 

セラピストよしだ
そうして生まれたのが、砂箱におもちゃを入れて遊ぶ心理療法です。 

 

世界技法

 

 

 

Sandplay Therapy(砂遊びセラピー)の誕生

 

スイスのユングの元で子どもの心理療法をしていた女性がいました。

ドラ・カルフです。

 

ドラ・カルフ

 

ドラは、世界技法をユング的な考え方で発展させました。

 

それは

 

❶ セラピストとの関係性の中で箱庭を作ることが大事

❷ 箱庭を理解するには、答えをひとつに決めつけないことが大事

 

 

セラピストよしだ
箱庭療法が、大人にも効果的だと気づいたのもドラさんです!

 

 

『箱庭療法』が日本に来たのが1965年のこと

 

Sandplay Therapy(砂遊びセラピー)に『箱庭療法』と名前をつけて日本に紹介したのが、河合隼雄先生です。

河合隼雄

©️朝日新聞社

 

セラピストよしだ
隼雄先生は、もとは高校の先生だったのですが、子どもの心を理解したいと願って、スイスのユング研究所で学ばれたのですね。

 

以来、箱庭療法は、教育や医療機関に広く取り入れられてきました。

現在でも、主要なカウンセリング手法として使われていますし、箱庭療法学会や心理療法学会などで研究され続けています。

セラピストよしだ
わたしも毎年、参加しています。

 

 

箱庭についてのよくある質問

箱庭の大きさは?

 

幅72cm、奥行き57cm、高さ7cmは、「腰の高さにおいた時に、ちょうど見渡せるくらいの大きさ」です。

セラピストよしだ
あなたの表現を守る器でもあります。

箱庭

 

 

砂のはたらき

あなたは、子どもの頃に砂遊びをしましたか?

セラピストよしだ
砂遊びって無心になれますよね!

手で箱庭の砂をさわることで、リラックスしたり、あなたの内面にアクセスしやすくする効果があるんですよ。

 

 

 

フィギュアについて

はこにわサロンには1000体以上のミニチュアフィギュアがあり、少しずつ増えています。

フィギュアは箱庭療法の用具を販売している業者さんで一括揃えることもできますが、はこにわサロン東京では、セラピストがひとつひとつ、選んで揃えています。

セラピストよしだ
山で見つけた石や海で拾った貝殻もあります。

 

 

 

箱庭療法にルールはあるの?

箱庭をつくるときには、できるだけ、心を自由にして表現してほしい。

セラピストよしだ
でも、2つだけルールがあります。

 

それは

❶ 箱庭の中に作る

❷ 時間制限がある

(はこにわサロンでは、メニューによって50分か70分です。)

 

この2つのルールは、あなたの自由な表現を守るために大切です。

 

箱庭を作ったらすることは・・・

あなたが箱庭を作っているあいだ、セラピストは少し離れたところから見守っています。

 

箱庭ができたら、あなたと一緒に作品をじっくり眺めて、味わいます。

 

正面からではなく、横から見たり、目線を下げたり。

 

セラピストよしだ
作っていたときには気づかなかった発見がありますよ! 

 

箱庭を眺める

 

それから、感じたことや考えたことをお互いに話し合っていきます。

 

たとえば

自分では「何でこんなものを置いたんだろう?」と疑問に感じたことについて。

箱庭から連想したこと、思い出したことについて。

セラピストの心に浮かんだことについて。

 

セラピストよしだ
このシェアリングがとても大事です。

 

というのはこういうことです。

 

箱庭に表現されるのはあなたの心の中のこと。

あなたにしかわからないことがたくさんあります。

それを教えていただきながら、セラピストが感じることや、セラピストの心理知識からわかることを使って、ご一緒にあなたの箱庭作品を読み解いていくのです。

箱庭療法ではあなたとセラピストが共同作業をすることが重要

このように箱庭療法とは、あなたとセラピストとの共同作業なのです。

 

それから、もう一つ大切なこと。

 

それは、

箱庭療法の気づきは、セッションの中だけではない、ということです。

 

サロンからの帰り道や、後日のふとした瞬間に「あ!」と思うことがよくあります。

 

箱庭の理解が、どんどん深まっていったり、変化していったりします。

 

セラピストよしだ
箱庭を作るその時間だけでなく、その後の折々にふり返ることをひっくるめての、箱庭療法なのです。

 

 

 まとめ

● 箱庭療法とは、砂箱にフィギュアを置いて作品を作り、セラピストとシェアリングする心理療法です

 

● もともとは言葉で表現することの苦手な子どものために開発されましたが、自分の本当の気持ちを言葉で正直に話すことの難しい大人にとってとても効果の高い心理療法として、日本でも50年以上にわたって使われてきました

 

● 箱庭療法は、作品を作るあなたとセラピストとの共同作業によって、高い効果を発揮することができます

 

● 箱庭療法の気づきは、箱庭を作ったその時だけでなく、その後も、ふとした時などにやってきます

 

箱庭療法についてもっと知りたい方はこちらから

 

箱庭療法の効果について

 

箱庭の作り方・徹底解説

 

はこにわサロン東京について

はこにわサロン東京は、地下鉄「青山一丁目」駅から徒歩7分のところにある、カウンセリングルームです。

 

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