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抑うつ(ディプレッション)の原因、症状、カウンセリング効果とは

 
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MichikoYoshida
外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
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抑うつ(うつ病)

うつ病は、誰もがかかりうる病気です。病気ですから、早めに医療機関を受診して治療をスタートすることが望ましいです。というのも重症化してからでは治りにくくなりますし、命にかかわることもあるからです。

うつ病かどうかを判断するチェックポイント

うつ病かどうか心配な時は医師の診断を仰ぐのが望ましいのですが、セルフチェックのポイントとしては以下の9つがあります。

① 抑うつ気分が続く
②興味や喜びを感じられなくなる
③食欲減退と体重減少、または食欲増加と体重増加
④不眠または過眠
⑤強い焦燥感または運動の静止
⑥疲労感、気力の低下
⑦無価値観や罪悪感
⑧思考力・集中力の低下
⑨死について繰り返し考える、自殺を計画する

DSM-5(アメリカ精神医学会の診断基準)より

5つ以上が2週間以上にわたって続き、社会的・職業的な障害を引き起こしている場合、うつ病と診断されます。

カウンセリングにできること

うつかどうか、自分でも迷うとき。かといって精神科や心療内科を受診するのも敷居が高いと感じて迷っておられるとき。カウンセリングで相談することができます。

カウンセラー(臨床心理士)は医師ではありませんので、うつかどうかの診断はできませんが、医療機関の受診が望ましいかどうかの助言をすることができます。また、受診までは必要ないと判断される時には、未然に防ぐためにできることについて助言したり、心身のコンディションを整えるための相談ができます。

うつ状態が重い時は、まずはお薬での治療が大切ですが、お薬の効果が出て、心身コンディションを整える活動が有効な段階や、仕事や学校に復帰後は、再発を防ぎ、豊かな生き方ができるようにカウンセリングが有効だと考えられています。

また、うつを発症する原因として、ご本人の性格傾向、ストレス、遺伝が関係するといわれています。このうち、ご自分の感じ方や行動、ストレスについては、カウンセリングを通じて改善できる領域です。うつと向き合うことを通じて、ご自分の生き方やペースを見直して、より生きやすい生活を実現したいですね。

うつを改善するために有効なこと

医療機関受診が原則ですが、生活の中で気をつけられるとよいこともあります。
●生活リズムを整える…起きる時間、寝る時間、朝昼晩のお食事をとること。乱れがちな場合は、少しずつ整えていきましょう。生活を整えることで、心も落ち着いてきますし、自分でも自信が持てるようになります。
●身体を動かす…もし習慣がないようでしたら、まずはゆっくり散歩に出てみましょう。最初は、散歩にどんな効果が?と思うかもしれませんが、散歩(ウォーキング)は、身体だけでなく、気持ちや心のコンディション作りにもとても有効であるように思います。
●回復はゆっくりですから、焦らないことが大切です。最初は焦って少し悪化したりしまうこともよくあることです。焦らなくなったら、折り返したと思ってもいいかもしれません。
●回復が進んでくると、少しずつ、何かやってみたいこと(意欲)が出てくると思います。無理は禁物ですが、心身のコンディションと相談しながら試してみることをおすすめします。

季節性うつ

うつの中には、秋から冬にかけて、日照時間が少なくなる時期に合わせて調子を崩してしまうタイプのものがあります。毎年、秋になると抑うつ的になるが、春が来ると改善するというような周期がある方は、季節性うつかもしれません。

季節性うつでは、典型的な抑うつ症状に加えて、過眠や過食といった症状がでやすいといわれています。治療としては、やはりまずは医療機関の受診やお薬の治療が望ましいと考えられています。予防するには、食事や睡眠のリズムを崩さないことや、適度な運動で身体を温め代謝を上げること、また日光に当たることも大切です。

新型うつ(非定型うつ)

抑うつの一種として、「新型うつ」(非定型うつ)と呼ばれるものがあります。普通のうつとの違いは
●気分反応性
●過眠
●過食
●身体のだるさ、などです。

気分反応性というのは、新型うつの一番の特徴です。抑うつの場合、何も楽しめない、意欲が出ないのですが、新型うつの場合、普段は抑うつ気分でありながら、何か好きなことには取り組めたり、楽しいことには参加できたりします。そのため、「抑うつのふりをしているだけ」や「甘え」と誤解されやすいのです。けれど、この状態は新型うつ(非定型うつ)の症状なので、やはり治療が必要です。

新型うつの特徴に過眠と過食があります。これも、普通のうつの場合、不眠と食欲不振の傾向が多く、判別ポイントです。また、身体のだるさもとても強いと言われています。

うつ病の方へのカウンセラーからのメッセージ

抑うつは、15人にひとりは生涯で罹患する病だといわれています。どんな病もかかってよかったと思うことはないと思います。でも、抑うつは人生の中で一度立ち止まって今までのことやこれからのことを考えて、よりよいバランスに整えていくチャンスになり得る病であると感じます。是非そんな風に卒業していってくださいね。

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MichikoYoshida
外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
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