東京・青山の心理カウンセリングルーム オンライン・電話対応可

オンラインやお電話でも相談できます

【ひとり旅の効用】人生を変えたひとり旅

 
この記事を書いている人 - WRITER -
アバター画像
外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
詳しいプロフィールはこちら

ひとり旅、しますか?

わたしは、ひとり旅に憧れてきたので、初めての海外もひとり旅でしたし、その後も、一緒に行く人がいなければ、ひとりで出かけました。

ひとりならではの出会いや発見があるのですよね。

でも、「ひとり旅が人生を変える」とまでは思っていませんでした。

 

いえ、本当は、若かりし頃のわたしは「ひとり旅をしたら人生が変わる!」って思っていたのです。

でも、別に変わらなかった(と思っていた)。

 

けれど、今回、「人生二度目のひとり旅が、本当に人生を変えた。自分らしく生きるきっかけになった。」という方に出会って、感激したのと、そう言われてみてふり返ると、わたしにとってもひとり旅はそういう影響力を持った体験だったのではないか・・・と感じました。

 

そんなわけで、今日は「人生二度目のひとり旅」について書いた方をご紹介しながら、ひとり旅について、書いてみたいと思います。

 

「ひとり旅が人生を変えた」たつみそうきちさん

たつみそうきちさん、という方は、ご自分がブラックな企業で働いていた体験や、そんな生活をご自分の意志で変えた体験をブログに綴っていらっしゃいます。

わたしは、たつみさんの過酷な体験談に心を奪われながらも、どちらかというと彼のユーモアいっぱいのエッセイのファンでした。

(例えば、「サンタをトナカイが提訴」や「小学生のマラソン大会の話」など)

 

「二度目のひとり旅が人生を変えた話」には、たつみさんが宮古島に旅行して帰ってきてからのエピソードが書かれています。

久しぶりに出社してみると、いつもの当たり前の会社のルーティンに違和感を感じてしまったのです。

自分がいかにストレス過多な生活を強いられてきたかが、瞬時にわかってしまったといいます。

それだけでなく、ストレス過多になると「つらい」と感じる感覚自体がスイッチオフされてしまうことにも気づいてしまったのだそうです。

 

セラピストよしだ
いったん、こんな気づきがあると、もう無感覚のまま働き続けることはできませんよね。

 

この後、たつみさんは、体調不良に苦しみます。

でもその体調不良は自分の弱さではなく、自分のまともさであり、魂からの要請であると信じて、ストレス過多な仕事環境・働き方から自分の意志で抜け出しました。

 

一人旅は「人生のあかすり」であって

「やらなくてはいけないこと」

by たつみそうきちの本当に会社辞めてよかった!

 

たつみさんにとって、宮古島ひとり旅の体験は、人生からの贈り物だったと思います。

 

でも、きっと、当時は決してそんな風には思えなかったのではないかしら。

気づいてしまった自分を責めてしまった時もあったのではないかしら。

不安でたまらなかった時に、宮古島のビーチで手足が「じわ〜〜〜ん」としたことや、子どもの頃の泳ぎが好きだった思い出が、たつみさんをこっそりと支えていたのかもしれない。

 

セラピストよしだ
勝手な想像なのですけれど。

 

わたしの初めてのひとり旅の思い出

初めてのひとり旅 19歳のアメリカ

 

たつみさんの記事を読んで、思い出したのは、わたしにとっての初めてのひとり旅&海外体験。

 

アルバイトで貯めたお金を握りしめて出かけたアメリカの旅。

19歳のわたしにとっては、「自分探し&自分を変える旅」でした。

自分で飛行機やホテルの予約をするのも、その日どこに行って何をするかを決めるのも、自分。

とにかくがむしゃらに前へ前へと進む旅。

背が小さくて童顔(当時、笑)だったので、どこでも親切にしてもらって、ちょっといい気になっていました。

 

帰国目前のロスアンゼルスの安モーテルのベッドの上でゴロゴロしながら「もう帰国なんだから、サボってないで何かしなさいよ」という自分と「なんか旅もあきたな、早く日本に帰りたいよ」というわたしがせめぎあっていました。

疲れも出て、ちょっと無気力になってもいました。

 

急に「自分はなんてちっぽけなんだ。今ここで消滅してしまっても、誰にも気づかれないし、世界中で困る人は誰もいない」という思いに襲われました。

雷か竜巻に襲われたような気がしました。

怖くて涙が出てきました。

 

1年間のアルバイトと2ヶ月間のひとり旅。

その旅の総括が「これなの?」

こんな敗北感、受け入れられない。

 

ずっと、そう思ってきました。

 

でも、

 

たつみさんの記事を読んで、「もしかしたら、これはわたしが大人になった瞬間だったのかも」と思い直したのです。

 

セラピストよしだ
大切なひとり旅だったんじゃない!

 

たつみさん、ありがとう

 

ひとり旅は時に、人生を更新する

 

もうひとつ、わたしが「なるほど!」と思ったのは、「ひとり旅=人生のアカスリ=やらなくてはいけないこと」というくだりです。

 

人間は、物理的には脱皮したりはしませんが、心の成長・心を瑞々しく保つことって、実はものすごく大切なのではないかとわたしは思っています。

 

古来から、私たちの祖先は蛇の脱皮を神聖なものとして崇め、その魔術的な命の更新作用にあやかろうとしてきました。

蛇を祀る信仰が残るところもありますし、蛇でなくても、年に一度祭り(非日常的な体験)を行うことで、心身のエネルギーを保とうとしてきたのだと思います。

 

でも、正直なところ、自然の生き物にあやかったり、祭りにあやかって、「自分を新しく生まれ変わらせることができる」と感じることは、今では難しいのではないでしょうか。

 

そんな今の時代においては、「ひとり旅」というのが、ときにとても大切な「人生を生まれ変わらせるきっかけ」となるんじゃないか。

そんな風に思いました。

 

まとめにかえて

毎日、忙しくないですか?

忙しいと心を亡くします。

 

そんなの誰もが我慢していることで、仕方がないとあきらめていませんか?

たった一回だけのあなたの人生だから、あきらめてしまったら、もったいない。

 

今度の休みに、ひとり旅に出てみませんか?

 

セラピストよしだ
ちなみに、心を旅させようと思ったら、箱庭療法という手もあります。

 

それ、なあに?と思ったら、こちらからどうぞ。

この記事を書いている人 - WRITER -
アバター画像
外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
詳しいプロフィールはこちら