2017/10/12

箱庭療法の効果について

 

この記事を書いている人 - WRITER -
MichikoYoshida
ビジネスウーマンから、自分自身の内的必然性に導かれて、心理臨床の道へ。臨床心理士として学校や教育機関での相談活動を経て、2016年、東京・青山にはこにわサロン東京をオープン。 箱庭療法を通じて「あなただけの生き方」を応援している。
詳しいプロフィールはこちら

はこにわサロンの吉田です。

セラピストよしだ
箱庭療法って、どんな効果があるんですか?とたずねられることがよくあります。

このページでは、箱庭療法は、どんな人にどんな効果があるのかということについて書いてみたいと思います。

 

この記事はこんな人にオススメ

① 自分でも心身の不調の理由がよくわからないという方

② 心療内科や精神科を受診して治療しているが、効果が上がらない方

③ 言葉を使ったカウンセリングで効果が出なかった方

④ 自分らしい生き方について考えたい方

⑤ 子どもの頃の傷つきを封印してがんばってこられた方

⑥ 自分の心の様子を知りたい方

⑦ 箱庭に興味がある・やってみたい方

 

 

 

箱庭療法とは?

まずは、箱庭療法について簡単にご説明しますね。

 

セラピストよしだ
棚から好きなフィギュアを好きなだけ選んで、箱庭の中に自由においていきます。できあがったら、セラピストと一緒に眺めてみます。

 

フィギュアの棚から好きなものを好きなだけ選んで・・・

箱庭のフィギュア棚

 

 

箱庭の中に自由においてみる

箱庭作品

 

 

あなた
でも、なんでこれが心理療法になるんですか?

 

そのしくみをご説明するには、まず、わたしたちの心の成り立ちについてお話します。

 

 

わたしたちの心の成り立ち

わたしたちの心は、大きく分けて”意識”と”無意識”という二つの異なる働きをする部分からできています。

 

意識とは

○ 言葉で理解することができる

○ 自分でコントロールしている

○ 秩序だっていて、効率的

○ 社会の中のメンバーとしての役割を果たすために、「〜してはいけない」「〜しなければならない」といった禁止や命令の力が強い

 

 

無意識とは

○ 自分ではよくわからない、感覚的、感情的で、自分の意志でコントロールしにくい

○ こころ・内面・魂の世界(目に見えないから説明が難しいが、誰にとっても大切なこと)

○ 意識が弱まる時に活性化する(例:ぼんやりしている時、夢中になっている時、寝ている時、など。)

○ 無秩序で、矛盾していることも共存する

○ イメージで表現しやすい

 

 

意識と無意識は、どちらもなくてはならない大切な働きをしています。

 

ただ、現代を生きるわたしたちは、社会メンバーとして、無意識(自分の内面・魂)より意識(社会性・効率を重んじる言葉の世界)が重視されがちであると思います。

箱庭療法では、あなたが箱庭を作るときに、言葉は必要ありません。

 

あなたが「なんとなく」「思いがけず」作った作品には、あなたの無意識からのイメージが表現されていることが多いのです。

 

つまり、こんな効果がある
  • 無意識が活性化される
  • 心の奥底にしまわれていた大切なことを思い出すことができる
  • 無意識の中にあって、気づけていなかったことに気づくことができる
  • 自分の今後の見通しが理解できる
  • 傷つきを癒すことができる

 

 

箱庭療法があなたの無意識に働きかける理由

ポイント①

言葉では言いにくいことも、イメージなら表現できる。

 

ポイント②

言葉にたよらない心理療法なので、無意識を活性化することができる。

 

ポイント③

セラピストの見守りの中で表現することで、自分だけではわからなかったことが理解できたり、傷つきを癒したりすることができる。

 

箱庭療法の効果について

では、あなたのお困り事ごとに、箱庭療法に何ができるのかをご説明していきます。

 

① 自分でも心身の不調の理由が、考えてもよくわからないという方

あなたはこんなことで困っているのに、自分でもその理由がわからないということはありませんか?

 

なんとなく、元気が出ない。

なんだか最近、楽しくない。

何をするのも、面倒くさい。

ゴロゴロしたり寝ていることが多くなったけど、寝ても疲れが取れた気がしない。

 

セラピストよしだ
うつの一歩手前みたいな感じで、ちょっと心配です。

 

あなたは、「意識・言葉・秩序」の世界ばかりに重きが置かれる生活を長く続けてきてはいませんか?

 

社会人としての責任を果たすことは大切なことです。

でも、そのためにあなた自身の時間や生活を犠牲にしてしまってはいませんか?

自己犠牲がつもり積もって、心に疲れがたまり、元気が出なかったり、意欲がもてなかったりしているのではないですか?

 

こんな時、あなたの無意識を活性化することで、心身不調の理由がわかることがあります。

 

セラピストよしだ

箱庭療法は、あなたの無意識を活性化することができるので、「不調だけど理由がわからない」という方にオススメなのです。

 

② 心療内科や精神科を受診して治療しているが、効果が上がらない方

 

抑うつや不眠、パニック障害などのつらい症状が出て、病院・クリニックを受診しているというあなた。

 

生活習慣を見直したり、服薬したりすることで、ある程度の効果は出た。

 

でも、薬を飲んでいても手応えがなかったり、薬が手放せないまま時が過ぎているという方もいらっしゃると思います。

 

あなたは、これまでに、自分で限界以上に、我慢したり、無理を重ねてこられてたのだと思います。

 

こんな時は、箱庭療法を通じて、ご自分の内面と対話をすることで、少しずつ状態が良くなってくることがあります。

 

特に、いま苦しんでおられる症状の根っこに、かつての傷つき体験や、幼少期からの我慢の体験があるような場合は、やはり、時間をかけて向き合うことがとても大切です。

 

 

③ 言葉を使ったカウンセリングで効果が出なかった方

 

セラピストとの信頼関係の中で自分の思いを話すことは、辛さの軽減や問題解決につながる大切なプロセスです。

 

でも、言葉を介したカウンセリングでは、どうしても「言葉の力=禁止・命令」から逃れられないという方がいらっしゃいます。

 

また、言葉のカウンセリングでご自分の問題点を把握できたけれど、言葉だけでは癒しがおとずれないという方もいらっしゃいます。

 

セラピストよしだ
我慢する力の強い方に多いようです。

 

箱庭療法は、イメージを使ってあなたの内面に働きかけるので、言葉のカウンセリングでは効果が出なかった方にもオススメなのです。

 

④ 自分らしい生き方について考えたい方

社会的・経済的に自立を果たしたあなただからこそ、生まれてくるこんな悩み。

あなた
わたしは何のために生まれてきたんだろう?
あなた
納得できるわたしだけの人生を生きているのか?

 

このような悩みは、「理屈」ではなく「納得感」が大事なので、頭で考えるだけでは解消しないのです。

 

ご自分の価値観を総ざらいし、一番大切にしたいことを見つけ出していくプロセスにも、箱庭療法は適しています。

 

⑤ 子どもの頃の傷つきを封印してがんばってこられた方

 

子どもの頃、家庭が適切に機能していなかったり、傷つき体験があったのに、現実適応を優先してケアできないままがんばって大人になった方。

 

あなたは、きっと、人一倍、自分の気持ちをコントロールして、泣き言を言わずにがんばれる方です。

 

でも、あなたの中の傷ついたままのあなたが「もうこれ以上はがんばれないよ」と訴えてくる。

 

自立した今だからこそ「傷を癒してください」と訴えてきたりする。

 

あなたの傷つきは、あなたの心の奥深くにしまいこまれています。

もしかすると、具体的なことはもう忘れてしまっているかもしれません。

 

箱庭療法なら、イメージの力で、当時の思いを再体験したり、イメージに守られながら、傷を癒していくことができるのです。

 

⑥ 自分の心の様子を知りたい方

箱庭療法は、心理テストやアセスメントツールではありません。

 

(あなたの困り具合を測ったり、心の様子を把握したりするために使うものではありません。)

 

けれども、箱庭作品の中には、あなたの心の様子が写し出されることも事実です。

 

例えば、口では「まだまだがんばれます」とおっしゃっていた方が、ご自分の箱庭作品を見て「あぁ〜、やっぱりかなり疲れているんだなぁ」とおっしゃる。

 

「困っていることはないけど、ちょっと試してみるか」とおっしゃった方が「そうそう、実はこんなことに悩んでいたんですよ!」と自己理解を深められたりすることがあります。

 

ですから、箱庭療法は、ご自身を理解するために活用することもできます。

 

⑦ 箱庭に興味がある・やってみたい方

 

箱庭を学校のカウンセリングルームで見かけて気になっていた方。

 

本で読んで、どんなものか興味があった方。

 

テレビで見て、いつかやってみたいなぁと思っていた方。

 

はこにわサロンには、こんな軽い気持ちで箱庭を体験される方もたくさんいらっしゃいます。

 

セラピストよしだ
はこにわサロンには「体験箱庭」という単発の体験メニューがあるので、気軽にお試しいただけるのです。

 

楽しく作ってリフレッシュしたり、今後の見通しを考えたり、苦手克服の第一歩にしたり。

 

箱庭を作る理由は、まさに十人十色です。

 

箱庭療法にできないこと

箱庭療法は、さまざまなお悩みや自己理解・自己実現のお手伝いができる心理療法ですが、万能というわけではありません。

 

例えば・・・

  • 箱庭療法は数値化したり、診断・判定したりするためには使えません。
  • 決まった答え、決まった解釈もありません。
  • 即効性があるともいえません。

 

また、精神科の治療を受けていらっしゃる方の中には、箱庭療法はしない方がよい方もいらっしゃいます。

というのも、砂をさわることで、気持ちが大きく不安定になってしまう方に箱庭療法は望ましくないからです。

 

こんなことのないように、はこにわサロンでは、セラピストがあなたの心の状態を確認してから、箱庭療法をご紹介させていただきます。

セラピストよしだ
決まった答えのなさや時間がかかることは、箱庭療法のよさでもあるのですけれど。

 

箱庭療法の効果についてのまとめ

箱庭療法は、一見、ただの箱庭遊び・砂遊びのように見えますが、実は、ふだんはなかなか繋がりにくいあなたの内面(無意識)とつながって、治療することのできる優れた心理療法です。

 

もし、あなたが、悩んでいることがあって、自分でも試行錯誤して見ても変化がなかったり、自分の内面を理解したいと思っておられましたら、箱庭療法を一度お試ししてみてはいかがでしょうか。

 

箱庭療法についてのおすすめ記事

箱庭療法についてもっと知りたくなった方にはこちらの記事がおすすめです。

箱庭療法とは

箱庭療法の作り方

箱庭を作っている動画

 

箱庭療法を紹介した書籍

箱庭療法を日本に紹介した河合隼雄先生の書いた本。
50年経った今でもいちばんのより所です。

 

中沢新一さんとの対談の中に、箱庭の事例が紹介されています。

箱庭療法のイメージをつかむのに、オススメします。

 

はこにわサロン東京について

はこにわサロン東京は、地下鉄「青山一丁目」駅から徒歩7分のところにある、箱庭療法やイメージを介した心理セラピーを行なっているカウンセリングルームです。

 

セラピストよしだ
箱庭療法をやってみたいなと思ったら、ぜひ、お気軽にお越しください。

 

開室日・料金について

セラピストのプロフィール

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -
MichikoYoshida
ビジネスウーマンから、自分自身の内的必然性に導かれて、心理臨床の道へ。臨床心理士として学校や教育機関での相談活動を経て、2016年、東京・青山にはこにわサロン東京をオープン。 箱庭療法を通じて「あなただけの生き方」を応援している。
詳しいプロフィールはこちら
 

Copyright© はこにわサロン東京 , 2017 All Rights Reserved.