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機能不全家族(不適切な環境・毒親)負の連鎖を断ち切る子育ての方法

 
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MichikoYoshida
外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
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東京・青山の心理カウンセリングルーム「はこにわサロン東京」の吉田(臨床心理士・公認心理師)です。

 

この記事は、機能不全家族(毒親)育ちで、親とは違う子育てをしたいけど、うまくいかずに悩んでしまう方に向けて書いています。

 

お伝えしたいことは

○ 「負の連鎖を断ち切りたい」と願った時に、連鎖は切れている

○ 目指すのは「51点の子育て」(満点じゃなくていい)

 

機能不全家族とは

機能不全家族とは、家庭内に対立不法行為身体的虐待性的虐待心理的虐待ネグレクト等がいつもある家庭をさします。

 

「虐待」というと「いつも暴力暴言に怯えていた」とか「ご飯を食べさせてもらえない」をイメージすることが多いですが、以下のような親子関係も「虐待」に当たります。

✔️ 過干渉・支配する

✔️ 「どうせお前なんかダメだ」と侮辱する

✔️ 圧迫・抑圧する

✔️ 親の気持ちのはけ口にする(ゴミ箱の扱い)

✔️ 親の役割を果たさず、子どもに担わせる

✔️ 子どものせいにする、など

 

「毒親育ち」の子育てのむずかしさ

不適切な環境下で育った方が親になった時、「負の連鎖は断ち切ろう」「親にされたことを子どもにはしたくない」と思うのではないかと思います。

 

機能不全家族を生き抜いた方は、これまでにも様々な困難を、ご自分で乗り切ってこられていますので、連鎖を断ち切ることも充分に可能ですが、いくつか注意すべき点があります。

 

① 自分の感情を殺す癖

機能不全家族で育つことは、「自分の感情を殺して生きる」ことを要請されてしまう、ということです。

 

過酷な現実を生き延びるために、自分の感覚や感情を「オフ」にしてきたのですが、子育ては「感情労働」(子どもとの情緒交流が大切な仕事)なので、どうしたら良いかわからなかったりするのではないでしょうか。

 

子育ての過程で、「子どもの反応を真似して返す」ことから、少しずつ、感情的な反応を取り戻していけると思いますから、諦めないでくださいね。

 

② 「もらっていない」のに「与えなければいけない」

子育てって「やってもらえなかったことは、してあげられない」と思いがちです。

 

それは、否定できないのですが、実際には親を反面教師にしたり、「自分がされて嫌だったことはしない、して欲しかったことをする」のようにして、上手に子育てしておられる方も少なくありません。

 

ただ、親から愛情をかけてもらえなかったことで、子どもへの愛情補給の面で「エネルギー不足」に悩む場合はあると思います。子どもに愛情をかけられないわけではないけど、資源が乏しくて苦しくなりがち、とでも言うのでしょうか。

 

ハンディはあるので、無理をしないこと。少なめでも構わない。

 

③ パーフェクトを求めてしまいやすい

子育てって大変です。親が考えた通りになんて、いきません。

 

ですから、みんな失敗を繰り返しながら子育てしているのですが、「負の連鎖を断ち切ろう」と思っていると、どうしても頑張りすぎてしまったり、少しの失敗でも「親と同じことをしてしまった」と思いつめてしまいやすいのではないかと思います。

でもね。

「負の連鎖を断ち切りたい」と願った時、すでにその連鎖は切れているんですよ

 

そして、その子育てを少しだけ楽にする秘密の方法があります。それは、

満点(パーフェクト)ではなく、51点を目指す子育てをすること

 

「負の連鎖を断ち切りたい」と願うこと

不適切な子育てをする親には、自分がしていることを振り返り修正する力がありません。

 

それで、自分が不適切な子育てをしていることに気づけなかったり、「自分は精一杯やっている」「不適切な子育てをせざるを得ないのは○○のせい・仕方がない」と理由づけたりします。

 

人は「されたことを、人にする」傾向がありますから、「親にされた子育てを繰り返す(負の連鎖)」が「自然な流れ」になってしまうところを、「自分は繰り返さない」と踏ん張ることは、すでに親とは真逆の生き方になっています。

 

100点ではなく51点を目指す子育て

負の連鎖を断ち切ろうと思うと、親とは違う子育て・パーフェクトな子育てを目指してしまいがちですが、実は、望ましい子育ては「ほどほど(100点満点なら、51点)なのですよ。

 

51%のよいお母さんでいいんだよ。49%は魔女でもいいの。それでも、子どもは100%愛してくれるんだよ。

繁多進(白百合女子大学名誉教授・心理学)

 

あるべき母親の姿は「ほどよい母親」です。それは、際限のない子どもの要求に、いら立ち、怒り、憎しみも覚えるが、それを我慢するのではなく、悪意のない方法で発散することができるお母さんです。

D.W.ウィニコット(イギリスの精神科医)

 

24時間365日、子どもに付き合い続ける子育て。

 

うまく行く時もあるけど、どんなにこころを砕いても子どもが不機嫌だったり、わがままだったり、親の思うようになんかいかない。(子どもってそういう生き物ですし。それに、子どもが親の顔色をみない言動をすると言うことは、あなたが毒親でない証拠。)

 

100点を目指すと、子どもをコントロールする方向に行ってしまったり、自信を失い、投げ出したくなってしまうでしょう。(それが「普通の感覚」です。)

 

ですから、イライラさせられて、子どもに当たってしまうことがあっても、へこたれず、自分のガス抜きもしつつ、51点くらいのクオリティで育てていくことができればそれで充分なのですね。

 

話し相手・相談者を持つ

でも、51点て、実のところは「どのくらい」なのか、ちょっとわかりにくいかもしれません。

 

それで、それを確認するために必要なのが「話し相手・相談者」です。

 

いま子育てをしているお母さん(お父さん)や、かつて苦労した先輩、そして子育ての困難を知っている人などに、愚痴を聴いてもらいましょう。

 

そして「他のお母さんも、うまくいかなくて苦労してるんだなぁ」とわかると「51点」が実感できると思います。

 

上手にできなくていいので、とにかく、差し引き51点を目指して、低空飛行でも飛び続けることが子育ての「極意」なんじゃないかな。

 

*相談した時に、ダメ出ししてくる人がいたら「残念、ハズレ」と思って離れましょう・・・。

 

 

子育てサービスは活用しよう

子育ては、大変だから、助けはいくらあってもいいのですが、実家を頼れないとハンディがありますよね。

 

そういう時は、地域の子育てサービスを活用しましょう。

 

自治体によって名前が違うと思いますが、「子育てセンター」で一時預かりをしてくれたり、保育園などでも預かってくれるところがあると思います。遠慮せず、利用しましょう。

 

ファミリーサポート(子育て家庭にサポートをお願いする)やシルバーサービス(祖父母世代にサポートをお願いする)はありますか?廉価でお願いできることや、信頼できる預け先が見つかると、継続的に利用しやすくてお勧めです。

 

「子ども家庭支援センター」では、お泊まりのお預かりも相談できるところがあると思います。預かる側も「プロ」なので、「ちょっと助けて!」「OK、任せて!」ができて、心強いですよ。

 

子育ての愚痴を言う相手が見つからない、と言う場合は、「子育て相談」窓口を利用しましょう。「相談」と言うと、何を話したらいいかわからなくなりますが、「愚痴」でいいんですよ。愚痴ってもダメ母なんて思われないから大丈夫。

 

それでも、相性があるから、合わないなーと思ったら、他を試してみてください。(ほら、学校の先生とか、歯医者さんとかでも、相性があったでしょう?)

 

はこにわサロンでも相談できますよ。

 

残念ながら日本は全体として子育てしやすい国とは言い難く、冷たい視線や不親切な言動にこころ折れる日もあるのではないかと思います。でも、「流れを変える」と決めた気持ち、持ち続けて欲しいです。

 

そして、子育ての大変さだけじゃなくて、しあわせも獲得していただけたらと願っています。

 

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MichikoYoshida
外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
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