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はこにわサロンの思い

毒親をやめたい!を応援〜チェックリストと対応例つき(カウンセリングも)

 
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外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
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東京・青山の心理カウンセリングルーム「はこにわサロン東京」の吉田(臨床心理士・公認心理師)です。(オンラインカウンセリング・電話カウンセリング受付中)

 

子育てをしていて「自分は毒親なのでは?」と悩んでしまうことがあるかもしれません。

 

毒親ってどういう親のことを言うんでしょう?

 

もし、自分が「毒親」だったら、自分の子育てをどのように変えたらいいんでしょう?

 

今日は、毒親がなぜ生じるのか、特徴(15のチェックリストと適切な対応例)、どうすれば改善できるのかについて、できるだけ詳しく、わかりやすく、お話したいと思います。

 

毒親とは?

毒親とは、1989年にスーザン・フォワードが提唱した“toxic parents”(有害な親)を指します。

 

本来、愛情深く子育てが行われるところに、暴力や暴言、心理的抑圧や操作といった有害な子育てが行われている状態を指します。

 

毒親の特徴とは?

毒親の特徴をお話する前に、まずは毒親ではない親とはどういう親なのかをお話しましょう。

 

毒親ではない親とは?

毒親ではない、というのは、子どもが自分とは別の人格であることを認めた上で、必要な世話をし、適切に守り育める子育てができる親です。

 

どうしたらそうできるようになるのでしょう?大きなポイントが2つあります。

 

ポイント1

1つ目は、親子が一体感を感じることと、とはいえ別の人間だと経験することです。

 

どういうことかご説明しますね。

 

赤ちゃんが産まれると、そのお世話を通じて、親子がまるで一体なのではないか?というような感覚を持つ時期があります。

 

赤ちゃんはそもそも、世話をしてくれる親が自分とは別の人間だということを知りません。

 

親側は、言葉の通じない赤ちゃんのお世話を24時間体制で行うことを通じて、赤ちゃんが何を感じているのか、何を求めているのかを想像し、まるで自分のことのように感じる体験をします。これが親子の相互関係のベースになります。

 

とはいえ、親と子どもは実際には別の人間です。どんなに頑張っても子どもの気持ちを100%理解することもできないし、100%満たしてやることもできません。親は自分が子どもに対してできることには限界があるのだ、と気づきます。

 

赤ちゃんの方も、親が必ずしもいつもタイムリーに自分の欲求を満たしてくれない体験を通じて、親は自分とは別の人なのだ、ということを発見していきます。

 

このように、互いを別の人格だと受け入れることは、子離れ・親離れの最初の1歩目だということができます。

 

ポイント2

2つ目は、親が子どもの安心基地になり、子どもがそこを起点に外に出ていくことです。

 

ハイハイを始めたり、よちよち歩けるようになると、子どもは、いつも親のそばにいるのではなく、自分で探索してみたい、新しいものに会ってみたいという気持ちになります。でも、そうできるのは親という自分の安心基地があり、心細くなったらいつでも戻ってこられるからです。(親子の愛着、といいます。)

 

3歳くらいまでは不安な時には物理的に親の存在が必要ですが、次第に親と離れていても不安にならないで過ごせるようになります。それは、こころの中に「内なるお母さん」が作られていくからです。

 

子どもの年齢が上がり、少しずつ親と離れて過ごすようになると、親側も最初は不安を、やがて寂しさを感じるようになります。

 

子どもにとって、親以外の世界ができることは喜ばしいけれども、捨てられた気持ちにもなるからです。でも、まだまだ子どもの世話・関係は続きますから、子育ても親主導から、子どものニーズに合わせて常に変化を求められるようになっていきます。

 

さて、このように子どもが親から離れた場所に自分の世界を持ち、しっかりと生きてくれると、「家では頼りないと思っていたけど、なかなかがんばるんだな!」とか「いいところがあるんだな!」など思わぬ発見があるものです。すると、親の中に、子どもへの尊重が生まれてきます。

 

このように、子どもが別の人格だと理解した上で、必要な世話・愛情を与え、「親とは違ういいところがある人」として尊重することができることが、毒親ではない親だといえます。

 

毒親の特徴とは〜15のチェックリスト

毒親の特徴として、子どもの人格を認めず、所有物のように扱ったり、支配・過度に干渉する、親離れを認めない、などがあります。

 

親子が安心して一体感を感じることができなかったことや、子どもが別の人格なんだと感じることができなかったことがベースにあるのですが、具体的な言動としてはこのような特徴があります。

 

チェックリスト(15項目)の中にひとつでも当てはまるものがある場合は有害な子育てだと考えられます。

適切な親の態度を併記(◎)しますから、違いを感じてください。

 

(1)子どもの話(気持ち・意見)を聞かずに親が勝手に決めて従わせる

◎まず子どもの話を聞いて、困ったら親が手伝うことを申し出る

 

(2)子どもを監視する~持ち物、スマホを勝手に見る、何をしているか見張る

◎子どものプライバシーを尊重する。ただし危険を感じたら介入する。

 

(3)子どもの人格を否定する(ダメな子、性格が悪い、役立たず、など、一方的に決めつける)

◎直してほしいことを具体的に言葉で教える。

 

(4)親の言うとおりに動かそうとし、動かないと責める

◎何かして欲しいことがあるときは、お願いする。

 

(5)暴言暴力など、力で脅す。「誰のおかげだ?」

◎力で屈服させることはしない。「いてくれてありがとう」感謝を伝える。

(6)条件をつける(親の願い通りになると褒める、願いが叶わないと責める)

◎成績や失敗とは関係なく、大切な我が子。

 

(7)親の願いを子どもに叶えさせる

◎親子は別人格なので、親の願いを押しつけない

 

(8)気に入らないと無視する

◎存在否定はしない。

 

(9)不適切な子育てを「親なら当然」と正当化する

◎不適切な言動をしてしまったら大人も謝る。

 

(10)子どもの自立を認めず、つきまとったり、邪魔をする。子どもに罪悪感を抱かせる。

◎子どもの自立は応援する。手は出さないで見守る。子離れの寂しさは引き受ける。

 

(11)親の気分の子育て(べたべた甘やかしたり、冷たくしたり、安定しない)

◎子どもが安定して過ごせるようにアップダウンは避けて、安定した日常を心がける。

 

(12)子どもを親の所有物扱いする

◎子どもは親とは別人格なので、親の願いが裏切られることは想定する。

 

(13)子どもに親の役割を押し付ける

◎子どものお手伝いは推奨するが大人の役割は押し付けない

 

(14)親の感情のはけ口にする

◎子どもに親の感情をぶつけない

 

(15)子どもを親の都合に沿うよう動かす(操作する)

◎子どもを操作することは厳に慎む

 

毒親の場合、子どもを自分の所有物のように扱う傾向があること、対して、ほどよい親は、子どもであってもひとりの人間として尊重しながら、必要な守りを与え、導く様子がおわかりいただけるのではないかと思います。

 

では、このような不適切な子育てが行われた場合、子どもはどのようになってしまうのでしょう。

 

毒親に育てられた子どもの特徴は?

まず、親に愛してもらおうとして、親の顔色を読み、親の望むいい子になろうとします。

 

「いい子である限り愛情をかけてもらえる」場合は、親の前だけでいい子を演じ、学校などでは周りをバカにしたり、攻撃するなどの反動を出すこともあります。

 

子どもの態度に関らず親の気分で叱られたり褒められたりする場合は、びくびくした態度や、混乱から無気力・無表情になることがあります。

 

幼少期は必死に親の求めに応じようと努力しますが、成長とともに親に対して批判的な感情も芽生えてきます。

 

思春期・反抗期で激しく親にぶつかることを通じて、親が自分の子育ての不適切さに気づいて、親子関係が修正されていくこともあります。

 

けれど、怖くて反抗できない場合、反抗しても無駄だと感じる場合は、怒りを自分の中に溜めていくか、ネガティヴな感情は切り離していきます。

 

いずれにしても、自己肯定感(ありのままの自分でいいと思える)自尊心(自分はかけがえのない存在と感じられる)自己有用感(自分は社会の役に立てる気持ち)などを持つことは困難です。

 

代わりに、「どうせ無駄だ(あきらめ・無気力)」、「自分はいなくてもいい(無価値感)」、「誰も信じられない(不信感)」というような気持ちに支配されてしまうようになります。

 

毒親になってしまう4つの要因とは?

毒親が、まるで子どもを自分の所有物のように扱ってしまうこと。そのため、思うままに動かせると思っていたり、自分の願いを叶える存在だと思ってしまうのだ、ということをお話しました。

 

では、なぜ、本来別の人格である子どもに対して、そのような有害な態度をとってしまうのでしょう?

 

大きく4つの要因が考えられます。

 

①子育て環境が整っていない。

夫婦不仲や経済困難、病がある、親側がハラスメントを受けている(受けていた)、周囲(例えば実家)から不適切な介入やプレッシャーがある。

 

親が安心して子育てできない場合に、子どもに対して不適切な子育てを行ってしまうことがあります。

 

②不適切な子育てに疑問を感じていない。

自分が親からされた通りにしていたり、親が学校や社会で学んだ体験から、「子どもは親の言う通りにすればいい」「厳しい躾が愛情」だと思い込んでいることがあります。

 

③親が不安を抱えられない

親が自分の不安を自分の中で抱えることができないと、不安を打ち消すために不適切な子育てをしてしまうことがあります。

 

「子どもが学校でいじめられたら?」とか「自立できなかったら?」など、子育てに不安はつきものです。それを親は自分の中で抱えながら、子どもに対しては今を十分に生きられるよう育んであげる必要があります。

 

でも、不安のあまり子どもを否定してしまったり(ダメな子ね!)、不安を打ち消すために習い事や勉強を押し付けてしまう、厳しすぎる躾を課してしまうことがあります。

 

④子育てが親のアイデンティティ・ステイタス

親にとって子育てがアイデンティティ子どもの成功が自分のステイタスになっている場合。

 

親側の自立の問題、また自分の人生に失敗感、空虚感がある時に、子どもを使ってそれを埋めようとしてしまうことがあります。また、子どもに対して嫉妬感情が湧いて、邪魔してしまうこともあります。

 

これら4つの要因が複合している場合もあります。

 

大切なポイントは、毒親という素質・性格があるのではなく、環境や生育歴などから生じてくるのだということ、そのため誰だって毒親になり得るのだと理解することです。

毒親をやめるにはどうすればいいの?

大切なことは、自分の子育てを客観的にふりかえり、不適切な点は反省し、変えていくことです。

 

いつからでも変えることは可能です!

 

子育てが苦しかったり、誰かに助けて欲しいと感じることはありませんか?

相談できる相手、助けてもらえる相手を探しましょう。

 

適切な子育てについて、学びましょう。「適切な子育て」は決めつけない子育てです。「こうでないとダメ」「何歳までにこうしなさい」のような決めつけは適切ではありません。

 

何冊か参考図書をご紹介します(これがベストというわけではないけど、何冊か思い浮かぶものを・・・)

佐々木正美『この子はこの子のままでいいと思える本』主婦の友社

水島広子『怒らないですむ子育て:そのイライラは手放せます』小学館

伊藤徳馬『どならない子育て』ディスカバー・トゥエンティワン

河合隼雄『過保護なくして親離れはない』出版芸術社

河合隼雄『泣き虫ハァちゃん』新潮社

 

自分のこれまでの人生を振り返ってみましょう。

 

自分は、自分の人生を生きてきたのか?

悔しかったことや心残りは何か?

子育て・子どもの存在は自分にとって何なのか?

そして、子どもの様子をよく観察してみて欲しいのです。

 

どんな表情をしているのか?何を楽しいと感じ、何をつらいと感じているのか?

 

どんな距離で何をしてあげると(あるいは何をしないでいてあげると)子どもの表情がよくなるのか?

 

0歳の、言葉では何も教えてくれなかったあの頃のように想像力を働かせて、子どもの気持ちを考えてみてください。

 

そうすると、今やってあげられるとよいこと、やめたほうがいいことの区別がつくのではないでしょうか。

毒親をやめるためのカウンセリングとは

適切でない子育てを修正し、子どもと健康で信頼し合える関係を作ることは、今からでもできる、ということをお話しました。

 

でも、自分ひとりでは変えられない時、カウンセリングが助けられることがあります。

 

頭ではわかっていても、つい酷いことを言ってしまったり、思い通りにならないと脅してしまったり、日常のそんな事柄を聴かせてください。

 

なぜそうしてしまうのか、子どもはその時なにを感じていただろうか、どうすればよかったのかをご一緒に検討しましょう。

 

日々の言動の裏に隠された不安や自信のなさ、ご自分の親子関係やハラスメント体験などを整理する必要があることもあるでしょう。

 

でも、カウンセリングを通じて「適切な距離感」「信じて尊重する関係性」を体感・体得することで、少しずつご自分の子育てが変わっていくでしょう。

 

その努力は、改善された親子関係や、子どもからの信頼となって報われるのではないか、と思います。

「はこにわサロン東京」では、対面だけでなく、オンラインやお電話でのカウンセリングも受付ています。

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