2018/09/11

子どもが不登校になった時に親がカウンセリングを受けると一体どんな効果があるのでしょうか

 

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MichikoYoshida
ビジネスウーマンから、自分自身の内的必然性に導かれて、心理臨床の道へ。臨床心理士として学校や教育機関での相談活動を経て、2016年、東京・青山にはこにわサロン東京をオープン。 箱庭療法を通じて「あなただけの生き方」を応援している。
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臨床心理士としてスクールカウンセラーをしている吉田です。

子どもが学校に行かない。
 
不登校とは、一体なんなのでしょう。
 
あなた
子どもが、学校という環境に不適応。
セラピストよしだ
子どもにとって、今、学校より大事なことがある?
 
まずは子どもが発しているメッセージを受けとめることが何より大切です。
 
不登校には必ず、子どもからの切実なメッセージが隠されています。
 
まずは、そのメッセージをキャッチして理解しましょう。
 

学校に行かない子どもの気持ちとは?

 
学校に行かない子どもは、学校をお休みするとこで、ひとまずホッとしていると思います。安心できる場所にいられることは、何より大切なことです。
 
あなた
でも、ただ休んでいても学校に行けるようにはならないのでは?
セラピストよしだ
確かに。
ただ家にいるだけでは、残念ながら、学校復帰は難しいと思います。
 
学校のお友だちや先生との関係性でお休みし始めた子どもが、新年度に自分で復帰することはあります。でも、子どもが感じたであろう悲しさや悔しさ、怒り、違和感や不信感をそのままにしておくと、いずれまた、同じ問題でつまづくことになるでしょう。
 
ではどうしたら?
 

不登校の子どもにまず親ができることとは

セラピストよしだ
お子さんと一度ゆっくり話をしてみませんか?
 
普段はなかなか忙しくて、ゆっくりお子さんとお話する機会がなかったのではないでしょうか。
 
学校のことはもちろん、学校の話を嫌がるならば、好きなことは何か、してみたいことがあるのか。家族の話や、もっと小さい頃の話。あなたが子どもの頃の話をしてもいいかもしれません。
 
悩み事そのものを扱わなくても、大切な相手(子どもにとって親は間違いなく、大切な人です)とゆっくりお話ができることで、気持ちが落ち着き、親子関係も深まります。
 
お話しなくても、一緒にお茶を飲んだり、お散歩したり、テレビを観てもいいのです。
 
 

子どもにぜひ伝えてほしいこと

「無理して学校に行かなくてもいいよ」
 
「家にいてもいいよ」
 
それは、どこにいても、あなたが大好きだというメッセージです。
 
家庭でたくさんの愛情補給・エネルギー補給ができると、ひとつ乗り越えて、学校に戻って行けることがあります。
 
中学生、高校生ですと、素直に甘えられないので、お互いに表現が難しくなります。
それでも、子どもたちが求めていることは、10年前とほとんど変わりません。
 
不登校の子ども
 
けれど、ご家庭の育みだけでは、傷つきを癒したり、復帰の元気が出ない場合もあるでしょう。
そんな時には、お子さんにカウンセリングを勧めてみませんか?
 

自分の気持ちをうまく伝えられない子どもたちに適したカウンセリングの方法とは

子どものカウンセリングで難しいこと。

それは、子どもたちにとって、言葉を通じて自分の悩みを相談することが難しいということです。

小学生までの子どもたちは、なかなか自分の内面を言葉で表現する力がついていません。

けれど、中学生・高校生になって、言葉の力を得る頃には、素直に言葉で表現しなくなります。

では、そのような子どもたちに、一体どのようなカウンセリングが有効なのでしょうか。

 不登校の子どものカウンセリング
 
セラピストよしだ
言葉を補う方法。つまり、遊びや芸術表現が有効です。
 

(1)箱庭療法

箱庭療法とは、砂箱の中にミニチュアフィギュアを置いて、自由に表現することを通じて、自分と対話したり、心の傷を癒したりする心理療法です。

 
箱庭療法とは
 
 
砂遊びの要領なので、子どもたちは楽しく制作しながら、内面の葛藤を箱の中に表現してくれます。
 
 

(2)絵画療法

絵を描くことを通じて、子どもの気持ちやコンディションを理解し、ケアをしていくカウンセリング方法を「絵画療法」と言います。
絵画療法
 
子どもたちは、絵を描くことを通じて、辛さを表現し、それをセラピストに受けとめ・理解してもらうことで、少しずつ、課題を乗り越えていきます。
 
 

(3)プレイセラピー

プレイセラピーというのは、遊びそのもので子どもを癒すカウンセリング手法です。
 
子どもたちは遊びを通じて、イライラ・モヤモヤを発散します。
また遊びを通じて表現した言葉にならない気持ちをセラピストに汲み取ってもらうことで、少しずつ成長していきます。
 
 

子どものための言葉を使わないカウンセリング方法に共通しているポイントは

このように、自分の気持ちを言葉で上手に表現することが難しい子どもたちに適した方法をいくつかご紹介しましたが、共通しているポイントがあります。
 
それは:
① 子どもにとっては、遊びの延長であること。
② しかし、それはただの遊びではなく、セラピストが治療的に見守り・関わる中での遊びであること
③ 成果がもたらされるまでに時間がかかること。
④ 時間がかかる分、大きな成長が見込まれること。
 
 
 

子どもが不登校になった時に親がカウンセリングを受けるメリットは?

カウンセリングを通じて子ども自身が自己表現をする場を持つ。
それは、学校復帰への近道なのですが、なかなか難しいことも多いです。
 
あなた
家から出ることを嫌がったり、初対面の人と会うことを嫌がったりします。

エネルギーが低下していたり、何か傷つきを抱えている子どもたちにとって、カウンセリングを受けることはハードルが高いことも少なくありません。

セラピストよしだ
そんな時は、お父さんやお母さんにカウンセリングにきて欲しいのです。
子どもことを一番よく知っているのはお父さん・お母さんです。
 
不登校になった本人の代わりに、親がカウンセリングを受けることを通じて、子どもの困難を理解し、適切な見守り、外(学校・社会)とのパイプ役を果たすことが可能になるのです。
 
では、子どもの代わりに親がカウンセリングを受けることにはどんなメリットがあるのでしょう?
 
 

① 子どもが「不登校」に込めたメッセージを理解することができる

ひとくちに「不登校」と言っても、その理由・意味は百人百様です。
 
一度ゆっくり休んでエネルギーチャージをしたい子。
親子関係の再構築を求めている子。
悩みが深くて外に出られない子。
 
セラピストよしだ
まずは、子どもの願いを理解することがスタートです。
 
 

② 家庭ですると良いこと・しないでおく方が良いことがわかる。

子どものことを心配するあまり、子どもを不当に責めてしまったり、どうして良いかわからなくて甘やかしてしまったり。
 
不登校の子どもへの対応方法を家庭内で考えるのは案外難しいのです。
 
良かれと思ってしたことが、実は逆効果になっていることがあります。
 
セラピストよしだ
しかし、子どもの状況・不登校に込められた意味を理解していたら、対応方法を間違えることはありません。
 
 

③ 家庭での子どもの様子とカウンセリングの様子を合わせて検討して、今後の見通しを立てられる

望ましい環境づくりと関わりを相談したら、環境を調整して、子どもの変化を見守りましょう。
 
「お家にいてもいいよ」と伝えたら、急に甘え始める子。
逆に反発し始める子もいるでしょう。
 
セラピストよしだ
子どもの気持ちに応えて、様子を見守りながら、今後どのような道筋を描けるのか検討しましょう。
 
 

④ 「そろそろ復帰」のサインを見逃さない

子どもたちが「そろそろ学校(社会)に戻ろうかな」という兆しを見せるときがきます。
 
例えば自発的に何かをしたいと言い出した時。
「学校に戻ろうかな」「特定の授業や行事だけは絶対に参加したい」などと言い出す時がチャンスです。
 
「焦らないでゆっくり行こうね!」と声をかけるのが良いか。
 
「思い切って踏み出そうね!」と応援するのが良いか。
 
子どもによって、また子どもの状態によっても異なります。
 
セラピストよしだ
慎重に検討して、ベストな一歩を踏み出せるようにしてあげたいですね。
 
 

親カウンセリングで話し合うことは?

まず、これまでの経緯を教えてください。
 
● 不登校のきっかけ
● それまでの学校生活や家庭生活の様子
● 得意なことや苦手なこと
● 今、本人が困っていることは何か… etc…
 
まずは、家庭でやれることと、学校に働きかけることを確認しましょう
 
 
 

子どものカウンセリングで話し合うことは?

お子さんへのカウンセリングが有効ではないかと考えられたら、お子さんをお連れください。
 
お子さんの言葉にならない困り感に寄り添い、お父さん・お母さんとの橋渡しを行います。
 
はこにわサロン東京では、箱庭療法や絵画療法など、お子さんの言葉にならない辛さを理解したり、お子さんの持っている(発揮できていない)力を育みます。
 
植物を育てるように、じっくり向き合うことで、大きな成長につながると考えています。ただ、そのためには、時間をかけてコツコツ取り組むことが必要です。
 
 
 
 

カウンセリングの頻度(ペース)を話し合いましょう

カウンセリングは、週1回、2週間に1回、1ヶ月に1回など、お子さんの状態やご家庭の都合によって、一番良いペースに設定することができます。
 
ただ、お父さん・お母さんには最低でも月1回のカウンセリングをお勧めします。
 
子どもの不登校は家庭内に強いストレスを引き起こすものなので、最低でも月に1回は気持ちを吐き出す場を持ち、子どもの様子を確認したり、この先1ヶ月の方針を確認することがとても大切だからです。
 
また、子どもの「そろそろ復帰サイン」を見逃さずにキャッチするためにも、1ヶ月に1度はカウンセリングをする必要があると考えています。
 

『啐啄同期』〜そろそろ復帰のサインを見逃さない

 
啐啄同期とは、タイミングを逃さずに手を差し伸べること

啐啄同期

 
ヒナが卵から孵るとき、卵の内側から殻をつつきます。
その気配を察知した親鳥は、卵の外側から殻をつついて、卵が孵るのを助けます。
その様子を「啐啄同期(そったくどうき)」と呼びます。
不登校支援も同じです。
 
子どもの内面がゆっくりと成長・変化しているときは、じっと見守りますが、「そろそろ外に出たいよ」というメッセージをキャッチしたら、子どもが外と関係を持つ機会を作り、子どもを励ましてやることが大切です。
 
 

はこにわサロン東京の不登校相談・お申し込み方法

不登校の相談は、月曜日・金曜日・土曜日に受けつけています。
不登校相談のお申し込みはこちら(一番下の”不登校のカウンセリング(初回)”をお選び下さい。)
 
ご都合の良い日時を選んでお申し込みください。
24時間以内に確認のメールを差し上げます。
 
初回当日は、親御さんがおいでください。
お時間まではロビーでお待ちください。
時間になりましたら、338号室においでください。
 
これまでの経緯や今一番ご心配なことなどについて詳しくおうかがいします。
ご本人のカウンセリングをご希望の場合は、初回カウンセリングの中で、ご相談・ご予約を承ります。
 
料金はカウンセリング後に直接、セラピストにお支払いください。
 
 
 
不登校の相談について、ご不明な点がございましたら、お問い合わせくださいね。
 

あなたのお子さんの不登校はどのタイプ?動画でチェック!

4分とやや長めなのですが、あなたのお子さんの不登校タイプをチェックすることができます。
どうぞご覧ください。
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MichikoYoshida
ビジネスウーマンから、自分自身の内的必然性に導かれて、心理臨床の道へ。臨床心理士として学校や教育機関での相談活動を経て、2016年、東京・青山にはこにわサロン東京をオープン。 箱庭療法を通じて「あなただけの生き方」を応援している。
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