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思春期に子どもが不安定になるのはなぜ?上手な接し方とは?

 
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MichikoYoshida
外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
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東京・青山の心理カウンセリングルーム「はこにわサロン東京」の吉田(臨床心理士・公認心理師)です。

思春期の子どもの気持ちを理解するのは難しい。

こんな相談を受けることがよくあります。

 

確かに、思春期に入ると、子どもは自分の世界を持ち始め、同時に親から離れようとし始めるため、親からすると急にわかりにくくなってしまうと思います。

 

そのうえ、小さなことにもイライラしがちで、気持ちも不安定になるので、係りが難しく感じられると思います。

 

ですから、思春期の子どもを理解するには、親の側がある程度、子どもの状態をイメージできていると、子どもの気持ちが理解しやすいですし、関係づくりもしやすくなります。

 

思春期の子どもを理解するにあたって、まずはこれだけ押さえたら大丈夫!なことがあります。

 

それは、思春期の子どもは「マイナス3歳~プラス3歳までの幅を持って」見るという方法です。

 

どういうことか、お話しますね。

 

思春期の子どもの成長をグラフにするとどうなる?

子どもの成長をグラフにすると、どうなると思いますか?

こんな風に思い浮かべる人が多いのではないかと思います。

でも、こんな風にはいかないのが思春期の特徴。

むしろ、こんなイメージです。

確かに年齢と共に、子どもから大人へと変化していくのですが、それはもう、ギザギザ折れ線の繰り返しです。

 

思春期の子どもの中に「マイナス3歳~プラス3歳」がいると考える

つまり、こういうこと。

例えば、お子さんが13歳だとしたら、10歳から16歳くらいの幅があるということです。

10歳の頃、どうだったか思い出せるでしょうか。

小学校4年生といったら、まだまだ幼く、自分中心で、よくも悪くも単純明快な感じ?

 

逆に、16歳(高校1年生)というのは、今よりずっと考え方が大人っぽくなり、それを自分でもできるようになってきているでしょう。自信もついて、親の口出しは不要になっているのではないでしょうか。

 

子どもなの?大人なの?どっち?のフラストレーション

この10歳から16歳が混在しているというのは、なかなかやっかいです。

 

というのは、ひとつには年齢幅があると、どうしても「高い方」をイメージしがちだからです。

 

思春期といったら、子どもは「大人になりたい」ころ。

親も、「もう大人になったなぁ」と思いたい。

もちろん、こんな風に一致したイメージを共有できる時もあります。

けれど、最初にご紹介したように、思春期の子どものこころはギザギザ成長なので・・・

日常的には、このようなズレが生じてきます。

例えば、「もう自分は大人だから、口出ししないで。自分のことは自分でする」なんていうから「さすが中学生〜、いいぞいいぞ!」なんて思っていたら、「お母さんが○○してくれなかったからうまくいかなかったじゃないか!」絡んでくることはありませんか?

 

子どもなの?

大人なの?

どっちなの??

はっきりしろー!

 

と言いたくなります。

 

お互い冷静になった時に本人に確認すると「自分でできる(大人をアピールする)」と言うけど、また同じ喧嘩の繰り返し。

 

わかった。

じゃあ、もう、大人扱いするのはやめよう。

 

そう思うと、「子ども扱いするな!」と怒ってくる。

 

数年前まではあんなに扱いやすかったのに(笑)すごく扱いにくいということが生じてくるのです。

 

では、こんな時どうすれば良いのかというと、親側は「プラスマイナス3歳」を予測しておくのがいいです。

こんな風に、13歳の子どもと話しながらも、10歳〜16歳までの言動が入り混じるのは想定しておきましょう。

 

ほんとうは13歳なのに10~16歳の子どもにどう接したらいいの?

では、10~16歳に備えるとして、実際にはどのように接したらいいのでしょう?

 

簡単に言うと

 

プラス3歳には、驚きと喜びを伝える。

マイナス3歳には、さりげなく助け船を出す。

 

もう少し詳しく説明しましょう。

プラス3歳には、驚きと喜びを伝える

子どもがプラス3歳の自分でいるときは、子どもがなりたい自分をイメージしているときです。

 

子どもの中に数年後になりたい自分がいることはとても大切です。

 

今できていなくても、くれぐれもバカにしたり、責めたりしないでくださいね。

 

できれば、「こんな風になりたいと思っているんだね」と受けとめてあげましょう。

 

言うだけでなく、プラス3歳の行動ができたら、嬉しさと驚きの気持ちを伝えましょう!

 

うまくできなくても、手と口は出さずに、見守りましょう。

 

マイナス3歳には、さりげなく助け船を出す

マイナス3歳が生じるのはなぜだと思いますか?

それは、たぶんね、プラス3歳がんばる反動なのではないかと思います。

思春期はものすごく大きな成長期なので、その成長に見合うだけのこころのエネルギーがいるわけですが、マイナス3歳はこの成長エネルギーを補充するためにも大切な役割を果たします。

 

思春期になれば、親(大人)がうっとおしくなってくるし、素直に甘えたり、助けてもらったりしにくいです。

 

でも、マイナス3歳の自分がいてくれると、親(大人)にわがままを言ったり、手助けを求めたり、できるでしょう?

 

ですから、「何歳だと思ってるの?」などと言わずに、ここは子どもの顔をたてて、知らんふりをして助けてあげちゃいましょう。

 

いつまでも子ども扱いをしていると、自立できないのではないか?と心配になるかもしれません。

 

でも、思春期の子どもにとって「親(大人)はうっとおしいもの」でしたよね。

 

いずれ親にやってもらう不自由より、自分でやる自由をとりますよ(笑)。

 

その時に親は「せいせいした気持ち」と「一抹の寂しさ」を感じたらよいのです。

 

ちなみに、助け船の出し方難しいって感じる方もいらっしゃるかもしれません。というのは、さりげない助け船にも反発したりすることもあり、およびじゃないと感じて親が手をひっこめてしまいがちといいますか。

 

でも、子どもって、助け船を拒絶する時とポーカーフェイスでさっと受け取る時があって、おもしろいんですよね!そんなのを観察して、楽しみましょう!

 

思春期に子どもが不安定になるのはなぜか・まとめ

思春期の子どもの成長は、直線ではなく、ギザギザの曲線です。

 

ギザギザ=「プラスマイナス3歳程度の幅がある」ことを念頭に、どちらにも対応できる心構えを持っていると、イライラしたり、不安になったりせずに子育てできます。

 

ちなみに、「プラスマイナス3歳」というのは、スクールカウンセラーとして中学生や保護者の相談にのっていて感じるわたしのイメージです。

 

この幅がもっと小さい子もいれば、さらに大きい子もいます。

 

小さい方が情緒的には安定しやすい・接しやすいし、大きいと振れが大きくて係りも難しい傾向があるかな、と思います。

 

でも、振れ幅が大きい子は、ありたい自分を大きく描いている子だと思います。

 

大きな成長を楽しみに、その時がくるまでは温かめにサポートしてあげましょう!

 

どんなに温かく手厚いサポートを入れてあげても、自立を阻んだりはしないのでご安心を。

 

成長すると、子どもは(ほんとうに)ドライに、自立していきます。

 

それまで、あと(ほんの)数年ですから、「マイナス○歳」対応は、ボーナスだと思って(?)楽しんでいただけたらいいなぁと思います。

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外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
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