東京・青山の心理カウンセリングルーム 月金土開室 女性の臨床心理士在中

HSPや発達障害は脳の多様性

子どものコロナうつが心配。チェックリストと生活改善方法とは。

 
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MichikoYoshida
外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
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東京・青山の心理カウンセリングルーム「はこにわサロン東京」の吉田(臨床心理士・公認心理師)です。

 

新型コロナウイルスの感染予防のための休校が始まり、東京では2ヶ月が経過しました。

ゴールデンウィーク明けから学校再開と言われていますが、登校日感染のニュースもあり、不透明です。

 

そんな中、心配なのは、子どもたちのコロナうつ

 

なぜ心配なのか、チェックリストと、ご家庭でできる対策について、まとめます。

 

抑うつとは

抑うつ、というのは、こころの病のひとつ。

ゆううつな気持ち、やる気がなくなる、楽しめなくなる、悪化すると死にたい気持ちになってしまうこともあります。

 

大人の病気ではありますが、最近では子どもにもみられると報告されています。

 

本来なら健康な子どもたちには無縁なはずの抑うつが心配されるのはこんな理由からです。

●  子どもたちの生活が激変し、いつもの日課を行えない

●  家の中の生活でストレスが溜まりやすいうえに発散が難しい

●  何をしてよいかわからず、無気力になりやすい

今は、どの子にとってもコロナうつのリスクがあるので、そうならないようにできることをお話したいと思います。

 

子ども抑うつチェックリスト

ここに、抑うつのチェックリストがあります。

当てはまるものがありますか?(いくつありますか?)

 

①  気持ちが落ち込む

②  ものごとに興味をもてなくない・楽しめない

③  食欲がない、または食べ過ぎてしまう

④  眠れない、寝つけない、夜中に目が覚めてしまう、寝ても疲れがとれない

⑤  落ち着きがない・または逆にスローな感じになった

⑥  疲れやすい。やる気がでない。

⑦  自分はダメな人間だ、何の役にもたたないと感じてしまう。

⑧  集中できない。落ち着いて考えられない。

⑨  死んだ方がましだという気持ちになる。自分を傷つける行動をしてしまう。

どうでしょうか。

このチェックリストは、実際に、抑うつかどうかをチェックする時に使われるポイントをあげています。

 

9つのうち、5つ以上が2週間以上続いて、日常生活に支障が出ると「抑うつ」と診断されます。

 

ですから、1つでも当てはまったら、「まずいな」と思って、すぐに対策を立てましょう。

 

コロナうつを予防するために

コロナうつを予防するために重要なのが日常生活を規則的に過ごすことだと言われています。

というのも、わたしたちの脳の中には「体内時計」があり、この時計が乱れずに働くことで、気持ちや体調が整うからです。

 

ですから、休校で生活が乱れがちな子どもたちの生活を立て直すことが、とても重要になってくるのです。

 

こころの健康に関する国際学会からの提言を、子どもたちにもわかりやすくまとめました。

 

元の資料はこちらです。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行下における、こころの健康維持のコツ: 先の見えない中であっても、日常の生活リズムには気をつけよう

日本語訳:宗未来先生(東京医科歯科大学)

(大人向けに、参考になるアドバイスが書かれていますからどうぞご一読ください。)

 

①  自分の日課を決めて、こなそう

毎日家にいる生活が続いているので、だらだら、なんとなく過ごしていませんか?

最初は、ちょっと嬉しかっただらだらにも、もう飽きてきているのではありませんか?

ここらで気持ちを入れ替えてみましょう。

 

毎日、決まった時間に、決まった仕事(勉強、課題、お手伝い、趣味や遊び)ができるように、計画を立てましょう。

 

毎朝、昨日を振り返って、今日のプランを立ててもいいと思います。

最初はむずかしいかもしれないけど、続けていくうちに無理なくできるようになってきます。

 

②  起きる時間・寝る時間を決めよう

朝起きる時間、夜寝る時間は、決まっていますか?

学校に通っているときより朝ゆっくりでもかまわないので、決まった時間に起きるようにしましょう。

 

昼寝は避けましょう。夜、眠れなくなってしまいます。どうしても昼寝をする時は30分以内が望ましいです。

 

夜になったら、スマホやゲームはやめよう。ブルーライトが睡眠に必要なホルモンを減らしてしまうよ。

 

③  屋外で過ごす時間をもとう

毎日、外に出て過ごす時間を作りましょう。

(感染防止のため、密閉・密集・密接を避けましょう。)

もし外に出られないとしても、2時間は太陽の光が浴びられるとよいです。

 

④  身体を動かそう

毎日、身体を動かす方法を考えよう。

ウォーキングやジョギングでもいいし、室内でできるストレッチやエクササイズでもいい。

 

⑤  食事をとろう

毎日決まった時間に食事をしましょう。

食事の時間にお腹が空いていなくても、少し口に入れるようにしましょう。

食事の準備をお手伝いできるといいですね。

 

⑥  人とつながろう

三密にならないように注意して、友だちとつながろう。

おしゃべりすることで元気が出るし、ひとりじゃないと感じられる。

 

もうひとつ大切なこと

いま、わたしたちが困惑していること。

それは、大人も先の見通しが立てられず、子どもに対してよい答えを教えてあげたり、導いたりできないことなのではないでしょうか。

 

そうした戸惑いのなか、子どももどうしてよいかわからず、ついつい無為に過ごしてしまう。

 

それなら、子どもに「自分でどう過ごしたらいいのか考えて、やってごらん?」と伝え、子どもが主体的・自律的に行おうとすることを応援してみるのはどうだろうか?と思います。

 

信頼してまかせてもらう方が頑張れるのは、大人も子どもも同じことです。

 

そして、子どもが自分で考えて行動することは、先にあげた抑うつチェックリストの「興味が持てない・楽しめない」「自分はダメな人間だ・価値がないと感じる」「集中できない・考えられない」を防止することになるでしょう。

 

ですから、どうぞ、子どもの言動を好奇心を持って見守り、努力をねぎらい、励ましてあげてください。

 

他にもコロナ抑うつを防ぐためにできる工夫があります。

こちらにまとめていますので、よかったら、合わせてご覧ください。

 

わたしも日々手探りですが、無事にこの困難を乗り越えていけるように、また情報を発信していきますね。

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外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
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