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【臨床心理士・公認心理師の開業】ホームページに必要なコンテンツは何?

 
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外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
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東京・青山の心理カウンセリングルーム「はこにわサロン東京」の吉田(臨床心理士・公認心理師)です。

 

先日、臨床心理士・公認心理士が開業するにあたってホームページをどう作ればよいか(自分で作る?業者に頼む?)についてお話しました(こちら

 

今日は、ホームページに必要な内容についてお話します。

 

自作・外注に関らず、ホームページ制作の参考にしてください。

 

ホームページに最低必要なコンテンツとは?

臨床心理士・公認心理士のホームページに最低限必要だと思われる項目を以下の10に分けて説明します。

 

①トップページ

②カウンセリングルームの紹介

③プロフィール

④相談内容

⑤時間・料金・相談メニュー

⑥アクセス

⑦申込方法

⑧問い合わせ・予約

⑨特定商取引に関する表記、他

⑩ブログ

 

ひとつずつ説明していきますが、その前に、ホームページは何のために作るのかをおさらいしましょう。

ホームページの役割

前の記事にも書きましたが、カウンセリングルームのホームページの役割は大きく以下の3つです。

 

告知・・・●●カウンセリングルームがあるよ、というお知らせ

 

コミュニケーション・・・サービスの内容をお知らせすることで、選んでもらえるように

 

営業サポート・・・予約や質問の受付

 

ホームページは、インターネット上で24時間365日、あなたの代わりにカウンセリングルームについて伝えてくれる強力なパートナーです。

 

まだ見ぬクライアントさんたちにとって、このホームページがあなたとの最初の接触になりますから、あなたらしさや、あなたが大切にしたいことが伝わるように作りましょう。

では、ホームページに必要な項目について検討していきましょう。

 

①トップページ

トップページというのは、あなたのホームページの入り口にあたるページです。

 

各ウェブページへのリンクが提示され、ホームページ全体の顔(表紙)としての役割を担います。

 

トップページには「あなた」や「カウンセリングルーム」が大切にしていること、読んでくれる人へのメッセージをコンパクトに載せられるといいですね。

 

コンパクトに、というのは、詳しい説明は別ページに書いていくからです。

詳しい内容はリンクボタンから以下に説明する②~⑩までの項目に分けて作っていきましょう。

 

とはいえ、開室時間、料金、アクセスなどについては簡単に掲載するのがよいかもしれません。

 

例として、はこにわサロンのページをご紹介しますね。手作りですし、決して優れたホームページだというわけではありませんが、参考にしていただければと思います。

「はこにわサロン東京」のトップページ

 

②カウンセリングルームの紹介

あなたのカウンセリングルームがどんなカウンセリングルームなのか「このページを読めばわかる」ようにするための紹介ページです。

 

「はこにわサロン」では、「こんなことに悩んでいませんか?」という問いかけから、はこにわサロンのカウンセリングについて詳しく説明するスタイルをとっています。

 

時間や料金、アクセス、カウンセリングルームの様子、プロフィール、「よくある質問」など、盛り込んで、このページを読めば「はこにわサロン」のカウンセリングについて理解できる、興味があれば申し込みもできるように構成しています。

「はこにわサロン」の紹介ページ

③プロフィール

カウンセリングを受けようと思って検索している方にとって、カウンセラーのプロフィールは一番気になるコンテンツなのではないか、と思います。

 

悩んでいるときに自分のいちばん弱っている部分を信頼して見せる・相談するのですから、「この人にそうしても大丈夫か?」判断するためにじっくり読まれます。

 

ですから、「どんな経歴で、どんな専門性を持ち、どんな価値観の持ち主で、どんな人となりなのか?」がわかるように書きましょう。

 

専門性・信頼性を伝えるために「きりっと」した内容にすることもできますし、親しみを感じてもらえるように出身地や趣味などを載せるという方法もあるかもしれませんね。

 

【顔写真】を載せるかどうかは、賛否両論あると思います。

 

わたしは「載せる派」です。

 

最初は抵抗がありましたが、最終的に載せることに決めたのは、やっぱり顔写真がある方がクライアントさんが安心できると考えたからです。

 

写真掲載しない場合は、似顔絵を作ったり、シンボルとなるアイコンを設定してみてはいかがでしょうか?

 

安心感・信頼感を感じてもらえるような工夫ができるといいですね。

④相談内容

どのような相談を受付けているのかを紹介するページです。

 

ここに「抑うつ、適応障害、発達障害、不登校・・・」などと病名や課題名を箇条書きしていくこともできますが、それだけでは不十分です。

 

クライアントさんは、あなたのカウンセリングルームが自分の悩みを受付けてくれるかどうかだけでなく、どのように対応してくれるのかを知りたいからです。

 

ですから、対応可能な病名や課題それぞれに、解説や、自分はどのような考えでカウンセリングをするのかを説明するページを設け、箇条書きされた項目にリンクしてあげられるといいと思いますよ。

 

相談内容のコンテンツは、「⑩ブログ」とも関係してきます。

⑤時間・料金・相談メニュー

【時間】

開室している曜日と時間をお知らせします。

最終受付時間を明記すると親切ですね。

 

【料金】

対面カウンセリングの場合、お支払いは面接後に現金で、が多いと思います。

オンラインや電話カウンセリングなどでは、事前のお振込みが多いでしょうか。

 

幾らを、どのように支払えばよいのか、わかりやすく説明しましょう。

(例えば消費税の扱い、振込みの際の手数料の扱い、など)

 

設備投資不要でカード決済が利用できるのがPayPalです。

こちらからオンラインで請求書を送り、相手にカード決済してもらうことができます。

支払い手数料がかかるので、どちらが負担するのか検討しましょう。

ホームページからPayPalにリンクする場合は「外部にリンクする」旨、明記すると親切です。

 

【キャンセルポリシー】

キャンセルポリシーについては、ていねいに説明しておきましょう。

(いつから、いくらのキャンセル料金が発生するの?変更の場合は?)

 

キャンセルポリシーについては、ご予約受付の際に、再度メールの中に記載してあげるといいですね。(受付メールの書き方については、また別の記事でとりあげます)

 

【相談メニュー】

カウンセリングの手法や、枠組みについて、必要に応じて時間や料金も合わせて説明します。

 

例えば、■カウンセリング、■EMDR、■心理検査、や、■対面カウンセリング、■オンラインカウンセリングのように。

 

初回と継続で面接時間や料金が違う場合もありますよね。

 

あちこちよく読まないとわからないのでは不親切ですし、不信感やトラブルの元になります。

表・図を活用して、わかりやすくしましょう。

 

⑥アクセス

住所地図に加えて、公共交通機関を利用する場合は何線利用できるか、車での来室は可能か?その場合、駐車場はあるのか?など、土地勘のない人が初めて来室する際にも困らないように記述しましょう。

 

「はこにわサロン」は地下鉄の駅から離れていてわかりにくいので、行き方を解説した地図を載せています。

「はこにわサロン」のアクセスページ

 

建物への入り方、早くついてしまったときに待合スペースはあるのか?なども合わせて紹介しましょう。

 

⑦申込方法

申し込みの方法や、申し込みからカウンセリング当日までの流れは、わかりやすく説明してあげることが望ましいと思います。(図解をおすすめします)

 

カウンセリングの申込をするのは、なかなかに勇気がいる行動ですから、申し込み手続きの途中で「迷子」になったら「離脱(諦めて)」しまいます。

 

それでは、互いにとても残念ですよね。

 

⑧問い合わせ・予約

お問い合わせや予約の受付は、お電話、メール、ホームページから直接、などいくつかの異なる方法が考えられると思います。

 

はこにわサロンでは、お問い合わせはメールで、ご予約はホームページの予約カレンダーから受付ています。理由はオンラインが一番、セラピスト側の負担が少なく、ミスが生じる危険が低いからです。

 

でも、最初は電話で相互にやり取りできる方がよいとか、希望の時間を互いに調整する方法が便利という方もいらっしゃると思います。

 

ご自分のやりやすい方法を検討してください。

予約受付をオンラインで行う場合、システムをつくる必要があります。ホームページ制作を外注している場合は問題ありませんが、自作の場合、ハードルが高いかも。

 

はこにわサロンは、最初、無料の予約受付サイトを利用していましたが、予約時に外部サイトに移動することで離脱が生じているのでは?と思ったことがあり、ホームページ内で完結できるように変更しました。ホームページは自作ですが、カレンダーは外注しています。

 

個人的にはお勧めしないが(汗)最初に使っていた無料予約受付サイトはこちら

 

ホームページのカレンダー部分を外注したのはこちら

カレンダー以外にも、技術サポートをお願いしています。単発でお願いできて本当に心強い。

 

⑨特定商取引に関する表記、他

ホームページを通じてサービスを販売する場合は、「特定商取引に関する表記」が求められますから押さえておきましょう。

 

「はこにわサロン」の特定商取引に基づく表記

 

その他、サイトマップ(ホームページの構成が1ページに整理されたページ)やリンクページ(関係機関へのリンクページ)があるといいですね。

 

⑩ブログ

最後になりましたが、開業ホームページで最も重要な部分といっても過言ではないのが「ブログ」です。

 

ブログ、というと、日々の雑感を書きつづるダイアリーのようなものをイメージするかもしれません。

 

もちろん、そういうブログ運営も可能ですが、むしろ

 

ブログ記事を通じて自分の専門性をアピールできる

 

ブログ記事を読んで相談申込につながることが多い

 

ブログ記事は適宜、書き足していくことができるので、ホームページ構成としても無駄がない

 

広告費をかけられない開業カウンセリングルームにとって、ブログは強力なPR窓口であり、クライアントさんにつながるチャンスとなります。

 

ブログの書き方については、お伝えしたいことがたくさんあるので、改めて記事を書きたいと思います。

開業準備の「困った」をサポートします

臨床心理士・公認心理師が開業する際のホームページコンテンツについてお話しました。

あなたの強い強い味方ですから、しっかりリサーチ・考えて、納得のいくものを作ってくださいね。

 

コンセプト作りやホームページ作りなど、開業準備をする中で、悩んでしまう時は、ぜひ、ご相談くだい。

 

応援の方法はつあります。

 

①単発コンサルテーション

はこにわサロンのカウンセリングの枠内で開業に関するご相談をお受けします。

(初回は70分1万5千円・2回目以降は50分1万円。対面・オンラインともに同額。)

開業に関する不安、「はこにわサロン」の開業について知りたい、など、お気軽にご相談ください。

②開業応援サロン

開業について、いつでも、なんでも相談できるオンライン・サロンを運営しています。

 

誰に聞いたらいいかわからない、5分で済むけど切実な「困った」をいつでもさっと相談できる場を持つことで、大切な臨床に集中することができます。

 

また、例えば、ホームページ制作を業者に頼む前に、自分のカウンセリングルームのコンセプトやサービス、メニュー作りをするとき、ひとりだと煮詰まってしまう

 

かといってコンサルティングだと、その場は納得できても、その後の作業で不明点が出たときなどに質問するのはたいへん(都度コンサルティングを受ける費用も時間も・・・)ですから、「いつでも・なんでも、ちょっと相談できる」というのは、圧倒的に便利で頼りになると思います。

 

開業応援サロン、どうぞご活用ください!

詳しくはこちらから。

 

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外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
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