好ましくない気分転換10選〜依存症になるリスクも
東京・青山の心理カウンセリングルーム「はこにわサロン東京」の吉田(臨床心理士・公認心理師)です。
今日は、好ましくない気分転換についてお話します。
これらの方法は一時的に気持ちが楽になるように感じられても、長期的には心身に負担をかける、依存症になるリスクもありますから、ご注意ください。
① 買い物
ストレス発散や不安の解消、一時的な満足感を得るために過剰に買い物をしてしまうこと。
経済的な負担や後悔につながることが多いです。
② アルコール
適量であれば問題ありませんが、アルコールで辛い気持ちを和らげる、緊張をほぐすことが習慣化して、飲酒量が増えると、健康問題やアルコール依存になるリスクがあります。
③ ギャンブル
スリルや一時的な達成感を得るためにギャンブルに没頭すること。
経済的な問題を引き起こしたり、家族関係の破綻につながるリスクがあります。
④ 過食
特に高カロリーやジャンクフードを過剰に食べる「ストレス食い」は、肥満や健康問題、自己嫌悪感を引き起こします。
⑤ デジタルデバイス
毎日の生活に欠かせないツールですが、SNSから離れられない、ゲームに依存してしまうと、集中力の低下や睡眠不足など、弊害も大きいです。
⑥ ドラッグや薬物、エナジードリンク
違法薬物や処方薬を乱用することで気分を変える。エナジードリンクを多用して無理して頑張ることを続けると、重篤な健康問題を引き起こします。
⑦ 過剰な運動
運動は心身によい活動ですが、やりすぎはよくありません。
毎日運動しないと罪悪感を感じる、痛みや疲労を無視して運動する、体重や体型維持への強いこだわりがある場合は、運動に依存していることがあります。
⑧ ワーカホリック
健康や家族との関係、精神的なバランスが損なわれてまで仕事に没頭するのは現実逃避、仕事に依存していることがあります。
⑨ 恋愛や人間関係への依存
人間関係や恋愛は、誰にとっても大切なことですが、不安の強さから特定の人に依存的になると、周りが見えず思い詰めてしまい、健康な人間関係を作ることが難しくなります。
⑩ 自己批判やネガティブ思考の繰り返し
自分を責めることで一時的に「努力している」感覚を得ている場合があります。
しかし、自己肯定感が低下し、精神的にも疲労を招きます。
なぜ望ましくない気分転換をしてしまうのか?
これらの気分転換方法を多用しているのは、自律神経が乱れて、リラックスできない状態になっていることが考えられます。
自律神経については以前にもご紹介しているので、そのメカニズムや整え方を知って、ぜひ実践してください。
健康的な気分転換ができるようになっていきましょう。