2017/11/21

子どもが成長すると親がさぼってしまいがちなこと

 

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MichikoYoshida
ビジネスウーマンから、自分自身の内的必然性に導かれて、心理臨床の道へ。臨床心理士として学校や教育機関での相談活動を経て、2016年、東京・青山にはこにわサロン東京をオープン。 箱庭療法を通じて「あなただけの生き方」を応援している。
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先日、お友だち家族とお出かけする機会がありました。とても楽しい一日を過ごしましたが、この日わたしが「はっ・・・」としたことがあります。それは、わたしと子どもの会話がすごく少ない、ということ。

お友だち家族は、乗り物に乗っているあいだや、レストランでごはんを待つ間に、いろいろなおしゃべりを楽しんでいました。わたしと子どもが二人でお出かけするとき、最近は、お互い好きな本を読んでいることが多いのです。それはそれでよいとは思いますが、ちょっとした空き時間に会話する、ということが激減していることに思い当たりました。

 

「子どもは親に自分のこころを知ってほしいと願っている」

敬愛する繁多進先生の言葉です。繁多先生はこのようにおっしゃいます。

子どもが赤ちゃんのときは、誰もが赤ちゃんのこころを知ろうと務めていたはず。

それなのに、子どもが言葉を話し始めると、親は安心してしまい、子どものこころを知ろうとする努力をさぼる傾向がある。

図星です。

お友だち家族の様子を見てわたしが「はっ!」としたのは、自分が最近さぼっていることに気づいたからです。

もちろん、子どもの年齢があがるにつれ、子どものコミュニケーション能力も向上します。何もかも親が察する必要はなく、またできなくなります。

でも、そのことに甘えて親が子どもの本当の気持ち・内面に思いを馳せることをやめてしまうのは、とても残念&ときに危険だと思うのです。

 

子どもの気持ちに無関心になりがちなのはこんなとき

  • 子どもが言葉を話し始めた
  • 子どもが幼稚園・小学校・中学校・高校に通い始めた
  • 子どもの学校(幼稚園)生活が順調
  • 下の子が生まれたり、より優先順位の高い家族メンバーが生じた
  • テレビやスマホを子育てにとりいれた

 

子どもが成長すると安心してしまいがちだけど

子どもの年齢に係らず、子どもの成長を感じると、わたしたち親は、安心して少し気が抜けてしまうと思いませんか?

けれど、「成長を感じるとき=伸び代の大きいとき」ですから、実はまだまだ不安定なことも多く、正直、気を抜くのはまだ早いと思うのです。

そして、子どものコミュニケーション能力や「しっかりしてきた安心感」で、親側の子どもへのチューニングをさぼってしまうと、何か大事な見落としに気づけないかも・・・これがわたしの感じた「はっ!」です。

 

チューニングとは?

これも、わたしが繁多先生の講義で学んだ言葉です。

子どもが赤ちゃんのとき、親は五感(ときに六感までも)使って、全力で赤ちゃんの気持ちに同調して、赤ちゃんの気持ちを読み取ろうとしませんでしたか?この同調することを、チューニングというのです。

お腹がすいたのか、オムツが濡れたのか、抱いてほしいのか、眠たくて不機嫌なのか。赤ちゃんのニーズを汲み取って、赤ちゃんが笑えばともに笑い、むずがれば「よしよし」となぐさめる。この動き。

もう少し大きくなった幼児期に、言葉では何かと理屈を言うようにはなっても、今のぐずぐずは「眠いのね」と読み取る、この感じ。

この感じ、子どもが小中学校になっても、まだまだ必要性がけっこう高い!

スクールカウンセラーをしているとそう感じさせられるのです。

たとえば「中学生になって急に子どものことがわからなくなりました」なんていう相談はよくあるのですが、こういうときはお母さんとわたしの共同作業で子どもにチューニングしていくのです。

でも、中学生ともなると、そう簡単にチューニングさせてもらえない。切れ切れに聴こえる音をキャッチして、繋ぎ合わせて、「あぁ、なるほど、こんな感じでしょうか?」などと理解するのです。

ですから、わたしはいつも子どもの気持ちにチューニングすることを職業としているともいえます。それなのに、自分の子どもに手抜きしていた!(ショック)

 

無駄に見える努力にも大切な意味がある

子どもが成長するにつれて、チューニングが難しくなるもうひとつの理由は、親がチューニングして子どものこころを読み取ることができても、子どもの意思決定や行動が、親の考えと一致しなくなることがあるのではないでしょうか。

チューニングのかいがない感じ。

失敗するとわかっていても、本人の気持ちを尊重する。

けっこうエネルギーを消費します。

けれど、こういった一見無駄に見える子どもへの関心や水面下の努力は、思いのほか重要だと感じます。それは、子どもにとっては、親が自分のことを見守ってくれているという安心感になりますし、親側からすると、いざというときにもしっかり子どもに向き合う(必要なときには対決する)自信の源になるからです。

子どもの非常時はいつか必ずおとずれるものですから、親の関心努力は、いわば貯蓄型の保険といえるかもしれません。

 

デジタル機器の助けを借りることについて

子育てに生じる、他の人の手助けが必要な瞬間・場面。

そんなときに、便利なのがテレビ、スマホ、ゲームなどのデジタル機器ですよね。

あぁ、よくないな、とわかってはいるけど、子どもも喜ぶし、親も助かるからついつい使ってしまう。

実際に、デジタル機器の助けなしには1日がまわらないときもある。

だから、上手に利用できたらいいと思います。

でも、デジタル機器を活用することが「子どもにとってもメリットがある」という諸説を鵜呑みにして、手放しで与えるようなことはしないでいたいですよね。

子どもにとっても親にとっても、ついつい便利さに流されて、お互いの関心、会話をうばってしまう怖さがあると思います。

 

まとめ

子どもは誰でも、親に自分の一番の理解者でいて欲しいと願っているのではないでしょうか。

子どもの成長に甘えず、子どものこころにチューニングすること、会話をさぼらないこと。

子育ては、さぼっていると、貴重な「今」を失ってしまうから、わたしも、毎日のチューニングと対話を大切にしていきたいと思います。

 

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