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迷惑にならない迷惑のかけ方とは?ストレスフリーなコミュニケーションの秘密

 
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外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
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東京・青山の心理カウンセリングルーム「はこにわサロン東京」の吉田(臨床心理士・公認心理士)です。

 

「人に迷惑をかけてはいけない」と思って、日頃から努力と我慢を重ねていると、ささいな迷惑にもイライラしたり、怒りを感じてしまうものです。

 

だから、あまり無理しないで、迷惑をかけ合えたらいいと思う。

 

けれど「人に迷惑をかけない」というのは、日本ではかなり重要な道徳?倫理?美徳?とされているため、「お互いさまだから、迷惑かけあっちゃおう」というのはかなり難しいだろうとも思います。

 

「迷惑」って何でしょう?

 

「わたしたちは、日頃、そんなに人に多大な迷惑をかけないと生きられないのか?」

と考えると、そんなことはないように感じる。

 

「迷惑をかけないように」と過剰に自己規制かけたり、人を監視している可能性はない?

 

相手に迷惑がられずに、迷惑になりそうなことをお願いできちゃう人もいます。

どうしたらそんなふうにできるんでしょう?

 

そんなことを考えてみたので、お話してみたいと思います。

 

「迷惑をかけたくない」のにかけてしまうのはなぜ?

そもそも、なぜこんな問いが生まれたかと言うと、わたし自身が「迷惑をかけちゃいけない」と思いつめがちで、逆に人に迷惑をかけてしまい、落ち込むことが多かったからです。

 

昭和育ちは「人に迷惑をかけてはいけない」は必ず言われましたし、部活動などで「誰よりも早く気づいて2倍働くのが望ましい」とも刷り込まれました。

 

その結果、人に迷惑かけないように自分で抱え込み、人に頼んだり助けてもらうのは苦手な大人になりました。

 

人に何か頼むとか、こちらの都合に合わせてもらうようお願いするなどは、頼む時点で罪悪感があります。そのため、事前に相手に迷惑のかからない最大配慮案を考えて、それを相手に提示します(自分の不都合は厭わないで)。

 

でも、これが、ちっともうまくいかない。

 

せっかく相手のベストを提案しているのに、相手にうまく伝わらなかったり、相手の反応が想定外で、空回ってしまって、結局・もっと迷惑をかけてしまって落ち込む。

 

相手に迷惑をかけないで済むコミュニケーション

だけど、冷静に考えれば、相手のベストは、相手に聞かないとわからないですよね。

 

相手の意見や都合を聞いて、相談して決めるのが、互いにストレスがかからない方法なんです。

 

「迷惑かけてごめんね!」と強く謝ったりするのも、かえってギクシャクしてしまうので、まずは自分が困っていることを淡々と伝えて相談してみる。

 

そうすると案外、相手も「あ、そうなんですね。じゃあ、こうしませんか?」と言ってくれる。

 

「それはとても助かります!ありがとうございます!」と返す。

 

そうすると、お互いに一番ストレスが少なく、また協力して問題解決できた心地よさや相互信頼感が生まれる。

 

迷惑にならないコミュニケーションの秘密

でもなぜ、場合によっては「迷惑かけられた!」ともなり得ることを、相手は快く受けとめ、対応してくれるのでしょう?

 

それは、人には、互いにコミュニケーションをとることで快く感じる性質があるからだと考えられます。

 

わたしたちの遠い祖先は、生きるために食べ物を得る以外の時間(全体の7〜8割にものぼるとか)、互いの毛繕いに費やしたと言われます。毛繕いを通じて、自分達が仲間であること、敵じゃない、安心して良いことを確認するのです。

 

現代でも、わたしたちは、穏やかなコミュニケーションをやりとりすることで、安心できる、仲間や社会に対して信頼感を持つことができます。

 

このことは自律神経の働きからも説明できます。

 

穏やかなコミュニケーションは私たちを副交感神経優位(緑色の部分)にいさせてくれます。

 

つまり、迷惑が生じる場面でも、穏やかに、どうして欲しいのかを教えてもらい、自分がそうできることで、嬉しい気持ちになれる。相手にも好感が持てる。(緑にとどまれる。)

 

逆に、不都合なことを一方的に押し付けられたり、何の前触れもなく投げられたときや、相手が緊張・警戒モードで近づいてきて何か言われると、自分も警戒してしまい、攻撃的になってしまいやすい。(赤の部分が高まった状態)

 

自分の要求を上手に伝えられる人は、この仕組みを肌で知っている人たちなのだと思います。

 

だから、ぜひやってみて欲しい。

思いのほか、うまくいくことにびっくりすると思います。

 

迷惑をかけないコミュニケーションがうまくいかない時

ただ、うまくいかない可能性もあります。

 

こちらが穏やかに(緑色で)伝えているのに、急に怒り出す(赤が高まった闘いモード)人もいるでしょう。

 

いつも我慢を重ねているから些細なことで怒りが爆発してしまったか、あるいはいつも自分の意見が通るのが当たり前の支配的な感覚がある方か。

 

いずれにしても、それは相手の問題なので、自分を責める必要はありません。

 

もちろん嫌な気持ちになったり、数時間〜数日落ち込んでイライラするかもしれないけど。

 

でも、そういう相手に備えて、穏やかな緑色のコミュニケーションを諦めるのはとてももったいないように思います。

 

自分の希望を伝えることに恐怖を感じる場合

でも、どうしても相手が自分に穏やかなコミュニケーションを返してくれるとはイメージできない、という方もおられると思います。

 

穏やかな相互コミュニケーションの経験がほとんどない場合や、いじめ・ハラスメントなどの経験から対人不安・対人不信になっている場合です。

 

その場合は、無理なチャレンジはしなくて大丈夫。

 

まずは、「この人なら絶対に大丈夫」な人に伝えてみてください。

小さな成功体験を重ねること。

 

それから、自分が不安・不信を感じずにはいられない場面で、「自分は今、不安になっているな」と客観的にキャッチしてみてください。

 

不安の渦に呑み込まれるのと、「いま自分は不安な気持ちになっている」という視点があるのとでは、随分と“怖さ”が違うと思います。

 

例えていうなら、波に呑み込まれるのと、海が荒れているけど船に乗っていられるのとの違いです。

 

 

船から波を観察するのも最初はただただ怖いだけだと思いますが、何かのきっかけで「あれ、なんで自分は今、こんなに怖いんだ!?」という視点が生まれることがあります。

 

すると、少し冷静に、自分を振り返ったり、対策を考えてみたりできるようになります。

 

迷惑にならない迷惑のかけ方〜まとめ

日本では「人に迷惑をかけないこと」は大切な社会ルールだと考えられるため、わたしたちは日頃、人に迷惑をかけることを過度に怖がり、避けようとしがちです。

 

でも、相手をおびやかすことなく、穏やかにこちらの願いを伝えて相談することは、相互コミュニケーション機会をもたらし、お互いに心地の良い時間が持てる・相手への信頼感が高められます。

 

ですから、ぜひ、怖がらないで、穏やかに、淡々としたニュートラルな調子で、相手に自分の願いを伝えてみてください。

 

対人不安・不信が強い時は、無理せず、信頼できる人から始めてみてください。

 

不安の波に呑まれてしまう方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

 

少しでも生きやすくなりますように!

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外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
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