【箱庭療法とは】言葉にならない自分の気持ちとつながるカウンセリング
東京・青山の心理カウンセリングルーム「はこにわサロン東京」の吉田(臨床心理士・公認心理師)です。
箱庭療法は、河合隼雄先生が50年前に日本に紹介して以来、子どもや大人の悩みを解決するために有効なカウンセリング手法として広く使われてきました。(箱庭療法とは?)
今日は、箱庭療法に興味があって「受けてみたいな」と思っているあなたに、箱庭療法の効果についてご説明いたします!
箱庭療法はこんなお悩みに効果があるんですよ
(クリックするとお悩みにジャンプします)
お悩みのタイプ | 箱庭療法の効果 |
心身のコンディションを整える | ◎ |
人生の選択肢を考える | ◎ |
過去の傷つきを癒す | ◎ |
何に悩んでいるのかはっきりしないとき | ◎ |
他の方法でうまくいかなかったとき | ◎ |
心身のコンディションを整える ・・・ 効果は「◎」
仕事が忙しくてなかなか休みがとれないあなた。こんな悩みはありませんか?
◆ 些細なことでイライラする
◆ 夜、寝付けない。朝早くに目が覚める。
◆ 休みの日にも仕事のことが頭から離れず、リラックスできない
◆ 食事がおろそかになったり、お酒の量が増えたりしている
社会人なら誰しも悩むことですが、放っておくと心身のコンディションを大きく崩しかねません。
そんなとき、箱庭療法は1時間ほどのセッションでも心身のリフレッシュ効果が期待できます。
というのは、砂にふれたり、自由にフィギュアで表現することで右脳が活性化されたり、身近ながら非日常な空間でご自分の内面と向き合うことで、深い心の落ち着きを得られるからなのです。
人生の選択肢を考える・・・効果は「◎」
例えばこんなお悩みがあるとき・・・
◆ 結婚と仕事、子育てと仕事など、両立や選択に迷う
◆ 本当にしたい仕事をしているのだろうかと悩む
◆ 人生の節目に、このままでいいのか迷いが生じる
このようなお悩みの難しいところは、正解がないこと、最終的にはご自分の納得感こそが大事だという点です。
でも、自分で悩んでいると堂々巡りになってしまったり、言葉で考えると「〜ねばならぬ」に傾きがち。
そんな時、箱庭療法なら、イメージを通じて本当の願いが表現されることがあります。
自分自身が作り出した箱庭イメージは強い説得力を持つので、納得できる決断への大きな一歩になることが多いのです。
過去の傷つきを癒す ・・・ 効果は「◎」
子どもの頃に受けたこころの傷。自分でも向き合って、整理して、乗り越えたつもり。
なのに、心が自由になれなかったり、身体に出て日常生活に支障が出てしまうことがあります。例えば・・・
◆ 暴言や暴力のあるお父さんの影響で、男の人が怖い・恋愛や結婚ができない
◆ お母さんに愛してもらえなかったので、自分に自信が持てない・子育てが怖い
◆ いじめられた体験が影響して、いまでも人が怖い・仕事につけない
けれど、「前向きに生きるために心の奥深くにしまわれた傷つき」にもう一度向き合うといっても、どうしたらそれができるかわからず、困ってしまうのではないですか?
そんな時、箱庭療法なら、イメージの力が心の傷を癒してくれるのです。
それは、時に生まれ直しにも匹敵するような大きな変容になることもあります。
何に悩んでいるかはっきりしないとき ・・・ 効果は「◎」
仕事も、家族関係・友人関係もうまくいっていて、悩みがないはずなのに、こころが沈んでしまったり、涙が出てきたりする。曖昧な辛さを相談しても、誰にもわかってもらえない時。
こころの成長・成熟に伴う苦しさや痛みである場合が多いのですが、自分でもよくわからない苦しみも、箱庭療法であれば表現しやすいため、悩みが言語化されやすく、グッと考えやすくなります。
他の方法でうまくいかなかったとき・・・ 効果は「◎」
悩みごとがあって、カウンセラーに相談に行ってみたけど、うまくいかなかった。
うつや適応障害などで心療内科や精神科に通院し、服薬しているが、効果が感じられない。
このような症状にお困りの場合は、まず最初にお薬での治療を受けてみることが大切です。でも、辛い症状の背景に、例えば親子関係や職場の人間関係、深い傷つき、頑張りすぎる行動パターンなどの課題がある時は、カウンセリングを併用することが効果的です。
中でも、言葉でうまく伝えられないと感じていたり、絵画など芸術表現が好きな方などは、箱庭に自由に表現することを通じて、カウンセリングに手応えが生まれることがあります。
ご説明してみたいと思います。
箱庭療法はこんなふうに行います
① フィギュアの棚から好きなものを好きなだけ選んで・・・
② 砂箱の中に自由に置いてみる。
③ できあがったら、セラピストと一緒に眺めて共有する。
箱庭療法に効果があるのはわたしたちのこころの成り立ちに秘密があります
わたしたちの心は、大きく分けて”意識”と”無意識”という二つの異なる働きをする部分からできています。
○ 言葉で理解することができる
○ 自分でコントロールしている
○ 秩序だっていて、効率的
○ 社会の中のメンバーとしての役割を果たすために、「〜してはいけない」「〜しなければならない」といった禁止や命令の力が強い
○ 自分ではよくわからない、感覚的、感情的で、自分の意志でコントロールしにくい
○ こころ・内面・魂の世界(目に見えないから説明が難しいが、誰にとっても大切なこと)
○ 意識が弱まる時に活性化する(例:ぼんやりしている時、夢中になっている時、寝ている時、など。)
○ 無秩序で、矛盾していることも共存する
○ イメージで表現しやすい
意識と無意識は、どちらもそれぞれに大切な役割があるので、双方のバランスが取れているとよいのです。
でも、いまを生きる私たち(特に大人)は、どうしても無意識(自分の内面・魂)より意識(社会性・効率を重んじる言葉の世界)を優先してしまいがちです。
「なんとなく」「思いがけず」作った箱庭作品の中に、あなたの内面の大切なメッセージが表現されることがあるのは、そういうわけなのです。
つまり、箱庭療法にはこんな効果があるのですね。
● 無意識が活性化される
● こころの奥にしまわれていた大切なことを思い出すきっかけになる
● 自分でも気づかなかったことが表現される
● 自己治癒力が活性化されることで、傷つきが癒される
箱庭療法は一度だけでも効果があるの?
実は、箱庭療法の回数と効果は、お悩みによって異なります。
先ほどの例で行くと、「心身のコンディションを整える」ときや「人生の選択肢について考える」ときは、一度の箱庭でも効果を実感していただけることが多いように思います。
また、「はっきりしない悩み」の時も、箱庭を通じて悩みを言語化できると、一度でスッキリ終了できることがあります。
一方、「過去の傷つきを癒す」ときや「他のカウンセリング・医療で効果がでなかった」ときのように、お悩みが複雑かつ深い時には、やはり充分な時間をかけてカウンセリングをしていく必要があります。
体験箱庭のご紹介
はこにわサロン東京には、単発で箱庭療法を体験できる「体験箱庭」というプログラムがあります。
体験と言っても、通常のカウンセリングと同様に、完全予約制・プライベート空間での体験ができます。
また、体験の前に、ご来室のきっかけや箱庭に期待していることなどをおうかがいしますので、悩みごとをお話しいただくこともできますし、箱庭作品を通じて自己理解を深めていただくこともできます。
体験箱庭は、「お部屋での受付→箱庭の説明→箱庭制作→感想・シェアリング」を70分で行いますから、ご自分のペースでじっくりと制作していただけるんですよ。
また、箱庭作品はセッション終了後にカウンセラーが写真に収めて、後日アルバムに入れてご自宅に郵送します。
担当するカウンセラーはどんな人?
はこにわサロン東京の吉田美智子です。
20〜30代は外資系企業で働く会社員でしたが、30代中盤から空疎感(どれだけがんばっても手応えがなくて途方にくれてしまった)に悩み、河合隼雄さんの本との出会いから心理臨床の道を志ました。一念発起して心理学大学院で学び、臨床心理士の資格を得たのは40歳の時です。以来、教育機関を中心に臨床を続けて2016年にはこにわサロンを開室しました。
箱庭療法は河合隼雄先生がスイスから日本に持ち帰ったカウンセリング手法です。言葉にできないモヤモヤや、深い心の傷つきや悩みを表現し、癒していきます。
安心して深い表現ができるよう、深い心からのメッセージを理解する手助けができるよう、心がけています。
(詳しいプロフィールを見るには写真をクリックしてください)
お部屋はどんなところですか?
はこにわサロンは、東京都港区赤坂にあります。最寄りの駅は青山一丁目(銀座線・半蔵門線・大江戸線)と乃木坂・赤坂(ともに千代田線)で、徒歩7〜10分です。
詳しいアクセスとお部屋の様子はここをクリック→はこにわサロン
ひととき童心に返って、砂に触れ、自由な気持ちであなただけの箱庭を作ってみませんか?