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はこにわサロンの思い

コロナ禍の子どもの【うつ】無気力、不眠、依存、自傷に注意

 
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外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
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す東京・青山の心理カウンセリングルーム「はこにわサロン東京」の吉田(臨床心理士・公認心理師)です。

 

国立成育医療センターが2021年2月に「小学4~6年生の15%、中学生24%、高校生の30%に中等度以上のうつ状態があった」と発表して話題になりました。

 

(出典:「コロナ×こどもアンケート」第4回調査報告 | 国立成育医療研究センター

 

コロナによる生活の自粛は続いており、子どもたちのこころの負担はさらに増しているように感じられます。

 

大人も疲れの蓄積しやすいこの時期、子どもたちのメンタルヘルスを守るためにできることをまとめました。

 

ご家庭のお子さんに、このような様子はみられませんか?

子どものうつのチェックリストはこちらでご紹介していますから、合わせてご確認くださいね。

 

無気力

✓ 表情が乏しい

✓ 笑わなくなった

✓ 勉強が手につかない

✓ 好きなことも手につかない

✓ なんでも「めんどくさい」という

✓ イライラしている

 

子どもたちが楽しみにしている活動が制限されて久しく、何事にも興味を持てなくなってしまったり、気力・意欲が持てなくなってしまっていませんか。

 

勉強が手につかないことは心配ですが、いつもは楽しく取り組んでいた遊びすら興味を持たない様子が見られたら、より心配です。

 

リラックスできる時間、気分転換できる時間を持てるように工夫してみてください。

 

不眠

✓ 夜更かし・朝寝坊

✓ 寝つきが悪い

✓ 夜中に目が覚めてしまうことがある

✓ 朝早く目が覚めてしまう

✓ 寝ても疲れがとれない

✓ 昼夜逆転

 

お子さんは、夜ぐっすり眠れているでしょうか。寝苦しさも手伝って、寝付けない子が増えていないでしょうか。

 

今の子どもたちは、眠れないとつい電子機器に手が伸びてしまいますが、つい夜更かししてしまったり、ブルーライトを浴びてますます眠れなくなってしまったりします。寝る前2時間は電子機器の使用を控えてましょう。

 

「早く寝なさい!」と怒っても眠れるわけではありません。(気持ちが高ぶって逆効果に・・・。)

 

穏やかな環境づくりをする、例えば・・・

■ 手足をさすってあげるなど、マッサージ

■ 温かい飲み物を、ゆっくり、「ふーふー」しながら飲む

■ 灯りや香りで、心地よく眠るを演出する

■ 本を読んであげる

なども有効ですから、ぜひ、「我が家の工夫」を見つけてくださいね。

ゲーム・動画・SNS依存

✓ ゲーム・動画・SNSが手放せない

✓ ゲーム・動画・SNSができないとイライラする

✓ 食事、睡眠、日常生活にも支障が出ている

✓ 「寝付けない」と手が伸びる

✓ 「夜中に目が覚めて眠れなくなる」とやってしまう

 

ゲーム・動画・SNSは、いまの子どもたちにとって最も身近な遊びであり、手っ取り早く不安やイライラを解消して楽しめる便利なツールでもあります。

 

日常の生活が楽しくない子や居場所がないと感じている子どもほど、のめりこんでしまうことになります。

 

使い方についてルールを決めることは大切です。けれど、親が一方的に決めてしまったり(といっても親も日常生活から逆算して時間を決めていると思いますが)、「守る・守らない」で親子がいがみ合ってしまっては本末転倒です。

 

電子機器以外の生活面で、子どもが楽しく過ごせるように、友だちと遊んだり、親子で対話をしたり、その部分でしっかりと子どもが満足・納得できる生活ができるように、考えてみる・知恵を絞る必要があります。

「1日中、手放せない」「ゲーム・動画・SNSに支配されている」「依存している」と感じられたら、叱ったり、力づくで取り上げるのは避けましょう。

 

なぜなら、本人を叱る・否定すると、本人はますます「自分を否定されたイライラ・怒り」を親に向けて親子関係が断絶してしまう上に、ますます電子機器にのめりこむことになります。

 

時間はかかっても、本人との対話を試みる、ごはんをおいしく一緒に食べる、こころ通わせる投げかけをするところから始めてください。

 

本人も、親には素直に言わないけれど、自分でも「まずいな」と思っているものです。子どもが電子機器にしがみつかなくても大丈夫だと感じたら、改善の糸口が見えてきます。

 

糸口がつかめないときは、専門家に相談しましょう。

【関連記事】
子どものゲーム・スマホ・パソコン依存が心配!親子で話し合い改善する方法はあるの?

 

自傷行為

✓ リストカット

✓ 毛を抜いてしまう

✓ 爪噛み

✓ 皮を剥いてしまう

✓ 爪でひっかいてしまう

✓ 自分の身体を叩いたり、壁にぶつけたりする

 

コロナ禍になって、「大人に自分の気持ちを伝えられない」と感じる子どもが増えました。

 

親も悩んでいる、困っているために、遠慮してしまう様子がうかがえます。

 

その結果、自分のなかで消化できない辛い気持ちが、自分の身体を傷つける行為になってしまうことが生じます。

 

親からすると「自分の身体を傷つけることはして欲しくない」「そんなに悩んでいるならなぜ、言ってくれないの?」と感じるかもしれません。でも、どうぞ、子どものことを叱ったり、否定したりしないでください。

 

自傷行為でしか表せない辛い気持ちを抱えていることを、丸ごと認めてあげてほしいのです。「つらかったね」と伝えて、傷の手当てをしてあげましょう。

「もう、しないでほしい」気持ちを伝えるのはOKですが、「してはいけない」と禁止したり、その後も繰り返されたときに「約束を破った!」と責めることは避けてください。

 

繰り返されたときも「つらかったね」と傷の手当をしてあげるのが望ましいです。

 

子どもも自傷行為が不適切であることはわかっています。でも、今はそうするしか方法がない、と感じているだけなのです。

 

何度か繰り返してしまったとしても、都度、責められることなくケアをしてもらう体験を通じて、少しずつ、自分を傷つけなくても落ち着ける方法、例えば親と対話する、などを身に着けていきます。その過程によりそってあげてください。

 

 

家でできるとよいこと

✔︎  毎日の生活リズムを守る

✔︎  疲れは早めにケアして、持ちこさない、積み増さない

✔︎ 本人のペースを尊重する

✔︎  家族の対話、家族で楽しめることを、工夫して

【関連記事】
【小中高校生440人自殺のニュース】気をつけたい子どもを追い詰める4つの声掛け位

 

避けた方がよいこと

✔︎  「こうあるべき」を押しつける(勉強、登校、遊びなど)

✔︎ 「怠け」「さぼり」と決めつけて叱る

✔︎ 「ダメな子」と人格否定する

✔︎ がんばれない時に「がんばれ!」と励まし続ける

 

【関連記事】
「子どもが約束を守らないのはなぜ?どうしたら守れるようになる?」

 

 

まとめ

コロナ禍で子どもたちのうつが増えていることが心配される中、家庭で気をつけてほしいこと、注意点について書きました。

 

個人的には、子どもたちの心身の不調の訴えや、生活リズムの乱れ、自傷の訴えは、例年の倍ちかいのではないか?と感じていて、とても心配しています。

 

今、頑張りすぎると、夏休みに急に気が抜けてしまうなども心配されます。どうぞ、無理をなさらずに、今は、心身の健康と、朗らかに、穏やかに毎日を過ごすことを大切にしていただければと思います。

 

専門家に相談したい時、学校のスクールカウンセラーは身近な相談先です。

 

【はこにわサロン】でも、ご相談をお受けしております。

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外資企業勤務後、心理臨床を志す。臨床心理士の資格取得後は東京・神奈川・埼玉県スクールカウンセラー、教育センター相談員などを経て、2016年、東京都港区・青山一丁目に「はこにわサロン東京」を開室。ユング心理学に基づいたカウンセリング、箱庭療法、絵画療法、夢分析を行っている。日本臨床心理士会、箱庭療法学会所属。
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