夢は大切な自分からのメッセージだから大切に受けとめたい【エールをくれる夢】
ここ数日、同じ夢を見ています。
それは、小学校低学年くらいの男の子が、鉄棒で逆上がりを練習している夢。
はこにわサロンでは、夢の分析を通じたカウンセリングを行っているのですが、夢分析の素材になるのは、こんな小さな夢であることも多いのです。
まずは、夢から連想することを考えてみること
夢の分析では、まず、その夢から、夢を見た人自身が何を思い浮かべるか?がスタートです。
今回は「逆上がり」から連想を始めます。
「逆上がり」の連想
わたしは、運動全般、苦手なのですが、中でも鉄棒は、大っ嫌いでした。小学校4年生では、まだ逆上がりができなかったと思います。5年生くらいでできるようにはなったけれども、鉄棒大っ嫌い!な気持ちのまま。
ところが、わたしは高校に入って、器械体操部に入部したのです。ダンスが好きだったのと、宙返りをしてみたかったという理由です。
ご存知でしょうか。女子の器械体操は4種目。①床運動、②平均台、③段違い平行棒に④跳馬です。
そもそも、これら4種目は、脚力以上に腕力がものをいう運動です。
脚力もないけれど、腕力・握力においては、逆上がりが精一杯なわたしには到底無理。と、分かりそうなものですが、とにかくやってみたい一心で入部してしまいました。
段違い平行棒の棒は、木製ですが、鉄棒よりずっと太いんです。だから、鉄棒以上に握力がないとできない。わたしはどは、もう、豚の丸焼き(*注)という感じでした。(*ぶら下がっているだけの鉄棒の技=幼稚園で人気。)
わたしは、平均台は熱心に練習するけど、段違い平行棒は、いつもただ時間を消化するのみでした。だから、いつまでたっても豚の丸焼き。でも「苦手だから仕方がない。得意なものを練習しよう」と開き直っていました。そして、それは、割と最近まで続いてきたのです。
でも、この夢。この男の子は、わたしの大嫌いな逆上がりを練習しているのです。
「大嫌いな逆上がりを練習している」ことの連想
はこにわサロンを開室して1年。独立したからこその悩みがありました。
今までは、会社員だったりスクールカウンセラーだったり、組織の中で役割を分担して仕事をしてきました。「思う存分仕事ができない」と窮屈に感じることもありましたが、それでも自分の得意分野に特化して仕事をしてこられたのです。
でも、独立すると、なんでも自分でやらなければならないのです。「苦手」でも「やりたくなくても」、やらなければ何も前へ進まない。
例えば、このブログはわたしにとっての「逆上がり」でした。
● パソコン苦手(昔なら、「不具合があります〜、助けて〜!」と言えたなぁ。)
● 人前で自分の考えを話すのが苦手。(「カウンセラーは聴く商売なんですよ〜」と講演の仕事を断ってきた。)
● デザインやビジュアルに関連することも苦手。(デザイナーさんや、美術の素養のある人に頼ってきたなぁ。)
うまくやれている自信はないけど、無我夢中でやっている時にみたこの「逆上がりの夢」は、自分のこころからの「エール」であるように感じました。
苦手でも自分でやることは、わたしの人生課題なのだと思うからです。
夢が伝えるメッセージ
わたしは、ユング派の心理学を拠り所にしています。ですので、箱庭療法だけでなく、夢分析もとても大切にしています。自分の夢は貴重なナビゲーターであることが多いです。
はこにわサロンを開室するきっかけをくれたのも夢でした(こちらに書きました。)
【夢分析のコツ①】夢の意味はひとつではない
夢に込められたメッセージはひとつとは限りません。
相反するメッセージが含まれていることも。
【夢分析のコツ②】発見は続く・・・
この記事を書いてから9ヶ月がたった今、読み返していて気づいたことがあります。
そう。苦手な逆上がりを克服するチャンスは、高校時代にあったんだ!
苦手は苦手のまま、得意なことを伸ばす生き方をしてきました。それも、ひとつの生き方だけど、もし高校の時に逆上がりの練習に取り組んでいたら、もっと違う人生になっていたのかもしれない、というとても痛い気づき。
仕方がありません。こうして生きてきたのです。
このように、夢は、わたしの・あなたの時に一面的になりがちな生き方に、新しい生き方を提案するメッセージを送ってきてくれるのです。だから、夢を味方にしないともったいないなぁ〜と思います。
もし、何かとても印象的な夢を見たら、ぜひ一度お話しにきてください。
多分、その夢は、あなたのこころからの大切なメッセージを伝えようとしています。