「パパ、読んで!」お父さんに読んでほしい読み聞かせ絵本5冊
小さなお子さんがいる家庭では、絵本の読み聞かせが親子のハッピータイムではないでしょうか。
「でも、絵本の読み聞かせは、もっぱら妻の役割で・・・」
とおっしゃるお父さんに、ぜひ、読んでほしい絵本をご紹介したいと思います。
威厳をもって「よろしい、なかなか、よろしい」を言ってほしい
1冊目は、マリー・ホール・エッツの『また もりへ』です。
なぜ、『また もりへ』がお父さんに読んでほしい絵本#1なのかというと、この中に出てくる「としとったぞう」が言う「よろしい、なかなか、よろしい」という決めセリフは断然、お父さんの声がマッチしているからです。
この絵本(『もりのなか』と『また もりへ』)の主人公は、ひとりの男の子です。
男の子が、森の中に遊びに行くのですが、そこでは、男の子がやってくるのを待っていた動物たちとの温かい交流がありますそれは、としとったぞうのセリフにも現れているように、男の子と動物たちの特別な時間なのです。
にもかかわらず、男の子にとって一番うれしいのは、おとうさんが迎えに来てくれて、一緒に帰る場面なのです。
ぜひ、『もりのなか』と『また もりへ』と合わせて、お読みくださいね!
おとうさんのバリトンで読んでほしい、ゾクゾクするけど続きが気になるあの本
あらわれでたのは、くろマントに、
くろい ぼうしの
さんにんぐみ。それはそれは、こわーい、
どろぼうさまの おでかけだ。
ここですでに「きゃーっ!」となる子どもが続出の絵本。
『すてきな三にんぐみ』は、”怖くておもしろい”本です。
子育てとうさんの平和で長い一日
昔々、三重県四日市市にあるメリーゴーランドという本屋さんがやっている『あそびじゅつ』という親子向けのイベントに参加しました。
鳥羽水族館にお泊まりできる!と楽しみに出かけたら、水族館に泊まれるのは子どもだけで、残念でしたが、そこにあべさんが来ていて、『ライオンのよいいちにち』を読んでくださったのです。
そんなわけで、この本は、わたしの中では断然、「お父さんが読み聞かせる本」にランクインしたのです。
ちなみに、作者のあべ弘士さんは、あの北海道・旭山動物園の飼育員さんから絵本作家に転身されたので、動物のお話はコミカルな中にも生態がきちんと織り込まれているところがさすが!です。
お父さんと出かける、のりもの絵本
以前、こちらでもご紹介したのですが、お父さんと一緒ののりもの絵本は、やはりお父さんに読んでほしい絵本としてはずせません。
中でも、おすすめしたい1冊目はこちら。
絵しかない絵本。親子で対話する楽しみ。
この絵本。
文字は、最初のページの「これから ふたりは えんにちに でかけます。」だけ。
ですから、読み聞かせの実力を発揮する場面は少ないのです。
その上、ふたりの子どもは、日がなお祭りの縁日をブラブラして、最後は、お父さんとお母さんと会います。だから、なぜ、お父さんに読んでほしいのかというと、こんなわけなのです。
思い出の1冊があったら、それもいいですね!
ここまで、ぜひ、お父さんの声で読んでほしい絵本を取り上げてきました。
でも、本当は、お父さんが楽しく読めたら、どんな本だってかまわないと思います。
男性が、お母さんと女の子が出てくるお話を読んだって、まったく違和感はない、ということ。